研究分担者 |
JUTAMANEE Ka カセサート大学, 教養部, 講師
THUNYAPAR Ta カセサート大学, 農学部, 助手
THONGUMPAI P カセサート大学, 農学部, 助手
SUBHADRABAND スラナン カセサート大学, 農学部, 教授
山根 健治 宇都宮大学, 農学部, 助手 (60240066)
米山 弘一 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (00114174)
柳沢 忠 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90134262)
TONGUMPAI Peeradet Faculty of Agriculture, Kasetsart University, Assist.Professor
SUBHADRABANOHU Suranant Faculty of Agriculture Kasetsart University, Professor
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研究概要 |
相手側グループの一部と申請者との間で,既にロンガン,ライチ-,マンゴ-などの果樹にみられる開花結実調節のため外生的に処理した植物生長調節物質に対する反応の解析を行った.その結果,ロンガン,ライチ-での植物生長調節物質に対する反応は鈍感で,単一の生長調節物質では期待した反応が見られず,複数の物質の処理と的確な生育相に処理することによって栄養生長から生殖生長への転換を誘導する可能性が認められた. マンゴ-は旺盛な生長後に一次休眠する.この休眠に対してチオウレア処理2週間後にこの休眠は打破される.発芽16日後にパクロブトラゾル処理したものでは,120日後に100パーセント花芽となることを明らかにした. マンゴ-のせん定50日後からのパクロブトラゾル処理で120日後には開花がみられ,無処理では29〜31日遅れて開花した.このことから,シ-ズン外の生産が可能である.7月にパクロブトラゾルを土壌処理し,4,6,8,10週後に硝酸カリ溶液葉面散布のなかで8週後処理で全樹10月に開花し,シ-ズン外の開花を可能とした. わい化剤パクロブトラゾル処理後のマンゴ-茎頂部における形態学的変化を顕微鏡下で観察したところ,処理91日後からの茎頂で花芽原基の分化が認められた.処理105日後90%,112日後100%茎頂に花芽形成が認められたが,無処理の茎頂には花芽形成が認められなかった. タイ国からの研究者の訪日は主として本学での化学分析法の指導に終始した.しかし,分析機器及び消耗品,試薬等の制限から現地での分析に関しては所期の目的を達成することが出来なかった. タイ国で行われタイ語のみの文献に関して表題の著者文献名のリストを作成した.このリストの他共同研究者らが発表したタイ国におけるけいざいさいばい作物のseason-off productionに関するreviewを研究成果に掲載した. 大学間協力研究においては,研究者の協力のみでは研究の発展に限界がある.すなわち,共同研究大学での設備備品,試薬等の入手に問題があり,期待した成果を発表することが出来なかった.この点は人物交流を主体とするのではなく,相手国での実験も可能な備品・消耗品の購入等にある程度の予算を使用出来るようにして欲しいということが最終的な結論となった.
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