研究課題/領域番号 |
07045039
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
亀谷 満郎 山口大学, 農学部, 教授 (40233978)
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研究分担者 |
RATANABHUMMA サニット チェンマイ大学, 農学部, 準教授
伊藤 真一 山口大学, 農学部, 助教授 (30243629)
田中 秀平 山口大学, 農学部, 助教授 (50116729)
濱崎 詔三郎 山口大学, 農学部, 講師 (10035107)
梶田 泰司 山口大学, 農学部, 教授 (40038229)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | タイ / アブラナ科野菜 / 害虫 / 病害 / 総合的管理 / 天敵 |
研究概要 |
(1)北部タイのアブラナ科野菜に発生する病害虫を調査し、リストアップした。 ハスモンヨトウ、コナガ、モンシロチョウは各地で発生し、大きな被害を起こしていた。キスジノミハムシの発生は地域変動が大きかった。アブラムシ類ではモモアカアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ワタアブラムシの発生が認められたが、なかではモモアカアブラムシとニセダイコンアブラムシは各地で発生しており、重要な種である。菌類病としては黒班病とべと病が、細菌病としては黒腐病と軟腐病が各地で発生していたが、被害はあまり大きいとは思われない。ウイルス病としては、ハクサイ、キャベツなどにカブモザイクウイルスが発生しており、ハクサイではかなり多く発生していた。カリフラワーの1株にのみキュウリモザイクウイルスが発生していた。 (2)害虫の天敵としては以下のようなものが碓認された。コナガにおいて、Apanteless plutellae、卵でTrichogramma sp.、幼虫でCotesia plutellae、蛹でDiadromus collarisが、モンシロチョウにおいて、幼虫でCostesia glomerata、蛹でBrachymeria lasusuとB.spが、モンシロチョウにおいてはMencohilus sexmaculatusが確認された。高冷地においてコナガなどの発生が少ないのは天敵が多いことによるのではないかと考えられた。 (3)Chiang Mai,sarapee地区のブロッコリーの慣習的栽培圃場において1995年12月からI997年11月までフェロモントラップを用いて、ハスモンヨトウとコナガ発生消長を調査した。高冷地のChian Daoにおいても1年間調査した。ハスモンヨトウは11月から1月にかけて多く発生したが、年次変動が大きかった。コナガはl1月から4月にかけて発生が多かった。両種とも降雨のあと発生が急激に少なくなった。高冷地での調査においても両種ともl1月から1月にかけて発生が多かったが、発生量は全体に少なかった。
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