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1995 年度 実績報告書

心筋の病態生理におけるイオン・ホメオスタシス・代謝連関に関する研究-多核種磁気共鳴法による検討

研究課題

研究課題/領域番号 07045051
研究機関大阪大学

研究代表者

楠岡 英雄  大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)

研究分担者 LAWRENCE Joh  ジョンズ, ホプキンス大学・医学部, 助教授
MARBAN Eduar  ジョンズ, ホプキンス大学・医学部, 教授
松村 泰志  大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (90252642)
井上 通敏  大阪大学, 医学部, 教授 (30028401)
キーワード心筋 / 虚血 / イオン・ホメオスタシス / 核磁気共鳴法
研究概要

病的心筋における収縮性の異常は、細胞内イオン、特にカルシウム・イオンのホメオスタシスの異常がその病因となっていることが明らかにされつつある。一方、心筋内代謝系の中でも解糖系は、主にイオン・ホメオスタシス維持のためのエネルギー供給に重要な役割を果たすと考えられている。本研究は、心疾患モデルにおけるイオン・ホメオスタシスの異常と代謝異常の因果関係を明らかにし、ひいては、心疾患治療への新しいアプローチを開発せんとするものである。本年度は、急性虚血後の再灌流におけるカルシウム・ホメオスタシスの異常と収縮性低下との関連について検討した。短時間の急性虚血後、心筋を再灌流すると、壊死は生じないにもかかわらず、心筋収縮機能の低下が残存し、その回復は遷延する(心筋スタニング)。スタニングの発生機序として、再灌流時に生じる細胞内の一過性カルシウム・オーバーロードが重要な役割を演じていることが明らかにされている。このカルシウム・オーバーロードによりカルシウム依存性蛋白分解酵素が活性化され、細胞骨格蛋白質の一部を分解し、これが収縮性低下と強く関連していることを明らかにした。また、我々はこれまで、スタニングに伴い、心筋の糖取り込みの亢進が生じることを明らかにしてきた。再灌流に伴う収縮性の障害、あるいは虚血耐性と解糖系がどのように関連しているか、糖取込取り込み能が障害されている糖尿病ラットの心筋において検討した。その結果、糖取り込み能の低下と虚血耐性の間には直接の関連はないものと結論づけられた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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