研究分担者 |
DYCK Dirk Va アントワープ大学, 理学部, 教授
SCHRYVCRS Do アントワープ大学, 理学部, 教授
TCHDCLOO Gus アントワープ大学, 理学部, 教授
LANDUYT Josc アントワープ大学, 理学部, 教授
田中 康弘 長崎大学, 歯学部, 助手 (10217086)
有働 公一 長崎大学, 歯学部, 助手 (60145266)
久恒 邦博 長崎大学, 歯学部, 助教授 (20037526)
岩永 浩 長崎大学, 教養部, 教授 (40039772)
福永 博俊 長崎大学, 工学部, 教授 (10136533)
羽坂 雅之 長崎大学, 工学部, 教授 (30039698)
藤山 寛 長崎大学, 工学部, 教授 (20112310)
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研究概要 |
AuCu-Pt擬2元系合金に関するPt濃度7原子パーセントまでの組成範囲のコヒーレント状態図にはAuCu I規則格子相と不規則f.c.c.相の2相共存領域に特徴的なチェッカーボード様構造が生成されることを見出した。この組織の結晶学的な構造を高分解能電子顕微鏡法により解析し、さらにこの構造が形成されるプロセスについても検討した。この結果はStructural aspect of AuCu I or AuCu II and a cuboidal configuration of f.c.c.disordered phase in AuCu-Pt and AuCu-Ag pseudobinary alloysの題でMaterials Science & Engineering, A203 (1995) 154-164.に発表した。 Pt濃度の異なる9種類のAuCu-Pt擬2元合金の時効硬化特性とその原因となる相変態機構について検討したところ、次の3つに分類できることが明らかとなった。1)AuCu I規則格子変態によって導入される正方晶化の整合ひずみ場による急激な硬化とその後に進行する双晶化によるひずみ場の解放が原因となる軟化をO-Tプロセス、2)時効初期の正方晶化による硬化の後、長周期逆位相境界の発達にともなって生ずる比較的ゆるやかな硬化をLPAPBプロセス、3)AuCu I規則格子相と不規則f.c.c.相の共存によって生成されるチェッカーボード様の構造によって生ずるT-Wプロセスである。これらの機構によって本系合金の時効硬化特性を合理的に説明することができた。この結果はMaterials Science & Engineering,A206 (1996) 290-301に発表した。
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