研究課題/領域番号 |
07045057
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
池北 雅彦 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (70138981)
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研究分担者 |
MERSEL Mirsi Univ. Louis Pasteur, Centre De Neurochimie, 教授
ZANETTA Jean Univ. Louis Pasteur, Centre De Neurochimie, 教授
VINCENDON Gu Univ. Louis Pasteur, Centre De Neurochimie, 教授
小島 周二 東京理科大学, 生命科学研究所, 講師 (90119579)
田代 文夫 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (70089332)
友岡 康弘 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (10197949)
新井 孝夫 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (60107422)
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キーワード | 中枢神経細胞株 / ニューロン / モノクローナル抗体 / 神経突起 / チューブリン / 神経細胞死 / 多発性硬化症 / アレルギー性脳脊髄炎 |
研究概要 |
1)マウス胎児脳より百以上神経細胞のクローン株を樹立し,各細胞の特性を解析した。 2)α-チューブリンの翻訳後修飾フォームは、胎児期の脳に認められたことから、α-チューブリンは、ニューロンネットワークの形成時における安定微小管の形成に重要であると考えられた。 3)β-チューブリンの修飾フォームが脳のネットワーク形成過程で著しく増加することから、β-チューブリンは、脳の発達に伴う微小管機能の多様化と関連していると考えられた。 4)作製したモノクローナル抗体のうち、神経細胞の突起を伸長させる活性を有するモノクローナル抗体(2E11)を得た。 5)上記4)で得たモノクローナル抗体(2E11抗体)を用いて神経突起の伸長に関わるメカニズムを明らかにする一環として、本年度は、2E11抗体が認識する神経細胞表面分子がGPI-アンカーを持つ分子であることを明らかにした。 6)5,6,7,8-Tetrahydrobiopterin(BPH4)(内因性神経伝達物質遊離調節因子)は抗酸化活性によりドーパミンニューロン神経細胞死を防御し、パーキンソン氏病の発症を防御する可能性を得た。 7)ラット脳虚血-再潅流モデルを用い、BPH4の効果を解析した結果、BPH4は、海馬CAI錐体細胞の脱落を抑制した。 8)多発性硬化症の実験モデルとしてのアレルギー性脳脊髄炎モデル動物のミエリン鞘では、小脳性可溶性レクチン(cerebeller soluble lectin,CSL)が遊離し、血清中にCSLに対する抗体を検出した。 9)多発性硬化症患者の血清中にも、CSLに対する抗体が検出され、病気の進行と関連があることを明らかにした。 10)新生児ラット脳で高発現するRNH-1/14-3-3 β遺伝子は,細胞増殖因子のシグナル伝達経路を介して細胞の分化・増殖に重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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