研究課題/領域番号 |
07206101
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
皆川 修吾 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60121472)
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研究分担者 |
袴田 茂樹 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (40148581)
宇多 文雄 上智大学, 外国語学部, 教授 (50053666)
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
塩川 伸明 東京大学, 法学部, 教授 (70126077)
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キーワード | 政治改革 / 制度化過程 / 政治文化 / 社会主義 / 民主化 |
研究概要 |
当該班の研究課題である「政治改革の理念とその制度化過程」にそって全分担研究者が各自の研究活動を行った。研究成果を述べるのは時期尚早であるが、上記の研究報告をもとに多少先取りし今後の研究も取り込んだ形で述べれば、次のようになる。 新生ロシアの政治システムのフレームは存在するが私たちの定義上の制度化にはほど遠い。現段階では、新生ロシアの政治システムの運用は政治指導者、指導層それに国民一般の政治意識と彼らの政治行動指針となる思想文化体系に左右されやすいことが分かった。分担研究者全員が制度化過程研究であると一言でいえなくもないが、その前に、または平行して、つい最近まで「現存した社会主義」の社会科学的研究(塩川)が不可欠である。又、長い間忘れ去られていた「ロシアにおけるエスノ政治」研究(下斗米)も不可欠である。これらの研究が政治エリートや国民一般の政治意識の形成過程の研究(袴田・皆川)につながり、そして政治機構、とくに議会運営を研究(皆川)する背景材料となる。そしてロシアにおける新しい価値体系および政治文化形成の媒体となるメディアの構造機能研究(宇多)も欠かせない。初年度の研究活動の重要な部分は文献資料と数値資料双方の収集であった。なかでも委託予備調査が三人の研究分担者(袴田・下斗米・皆川)によってそれぞれ個別の研究計画に基づいて行われた。袴田氏は主としてモスクワ市で、下斗米氏はボルガ沿岸共和国で、そして皆川はロシア極東沿海地方で行った。 当該研究課題に沿った研究活動を促すため、そして分担研究者がカバーしていない研究分野を埋めるため次の研究協力者:上野俊彦(日本国際問題研究所)、伊藤美和(法政大学)、中村裕(秋田大学)に報告をお願いした。
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