研究課題/領域番号 |
07206107
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
原 暉之 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90086231)
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研究分担者 |
篠原 琢 東京学芸大学, 教育学部・第一部, 専任講師 (20251564)
豊川 浩一 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (30172208)
西山 克典 札幌市立高等専門学校, 助教授 (00133687)
柴 宜弘 東京大学, 教養学部, 教授 (50187390)
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キーワード | スラブ地域 / ヴォルガ流域 / ウラル / ロシア極東 / 中欧概念 / バルカン / 地域概念 / 地域統合 |
研究概要 |
「地域と地域統合の歴史認識」を研究課題とする本研究班は、本年度はロシアを中心とする旧ソ連諸地域(とくにヴォルガ流域、ウラル、シベリアと極東、中央アジア、バルト諸国)、さらに東中欧ではチェコ、南東欧ではセルビアといった個別の諸地域を取り上げ、それぞれにおける地域概念の形成と変遷、その政治性と歴史的被制約性に着目して、各地域に固有の歴史認識のあり方を解き明かす作業を試みてきた。具体的には、7月、11月、1月、3月の計4回にわたり、東京および札幌で研究会をもち、これらの地域の歴史を専門とする研究代表者・研究分担者・研究協力者が集まって報告をおこない、討論を重ねた。また、これら4回の研究回では、計画研究「民族の問題と共存の条件」、公募研究「ロシア西側周辺における環内海地域協力の研究」との有機的な結びつきがえられたことも特筆される。共同研究の難しさも感じられるが、従来ともすれば「国家」の陰に見落とされがちだった「地域」の歴史像を豊かにする上で、貴重なステップであったと総括してよい用に思われる。資料面では、両大戦間期のエストニア議会議事録をはじめ、地域史研究の基礎資料を収集しつつあり、これらは次年度以降の活動に大いに役立つものと期待されている。
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