研究概要 |
1995年度は総括班を含めた5つの計画研究班と80の公募研究班で研究を進めた。本年度は初年度ということで、まず人文科学分野におけるコンピュータを利用した研究の実態の把握,データベースやソフトウェアの開発状況及び流通の現状について調査,分析を行った。とくにデータベースの流通を促進するための方策については,その体制作りを含めた検討を行った。 本重点領域の特色は,人文系と理工系の研究者が協力しながら研究を進めていくところにあるが,人文系と理工系の研究者の研究スタイル,研究に対する姿勢,視点には違いがある。その違いをお互いに認め,自らの研究にフィードバックし研究成果に結びつけていく必要がある。このため,人文系と理工系の研究者との相互理解を深めるため、下記のように8回のシンポジウム等の研究集会を開催するとともに,研究情報誌『じんもんこん』の第1-2号を,ニューズレター『じんもんこんニュース』の第1-3号を刊行,配布し,「人文科学とコンピュータ」研究の現状認識に努め,新しい研究視点の芽を探った。なお,昨年に続き『公募研究申請のてびき』1996年版を作成し、約500名の研究者に配布した。 1995年度開催研究集会一覧 1995.5.26-27 重点領域「人文科学とコンピュータ」1995年度全体会議 1995.10.6 第1回シンポジウム「コンピュータ国文学」 1995.10.28 人文科学班第1回研究発表会 1995.11.25 イメージ処理班第1回研究発表会 1995.12.25 公開シンポジウム「人文科学とデータベース」 1996.3.11-12 シンポジウム「人文科学データベース」「人文科学における数量分析」 1996.3.25-26 重点領域「人文科学とコンピュータ」1995年度最終報告会 1996.3.26 イメージ処理班第2回研究発表会
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