研究概要 |
1997年度は総括班を含めた5つの計画研究班と59の公募研究班で研究を進めた。本年度も昨年度に引き続いて,人文科学分野におけるコンピュータを利用した研究の実態の把握,データベースやソフトウェアの開発状況及び流通の現状について調査,分析を行った。とくにデータベースの流通を促進するための方策については、その体制作りを含めた検討を行った。 本重点領域の特色は,人文系と理工系の研究者が協力しながら研究を進めていくところにあるが,人文系と理工系の研究者の研究スタイル,研究に対する姿勢・視点には違いがある。その違いをお互いに認め,自らの研究にフィードバックし研究成果に結びつけていく必要がある。このため,人文系と理工系の研究者との相互理解を深めるため,下記のように7回のシンポジウム等の研究集会を開催するとともに,研究情報誌『じんもんこん』の第4,5号を,ニューズレター『じんもんこんニュース』の第5〜8号を刊行,配布し,「人文科学とコンピュータ」研究の現状認識に努め,新しい研究視点の芽を探った。 また,本年度はかねてより計画していた解説書「人文科学研究のための情報処理講座(全5巻)を刊行した。これは科学研究費研究成果公開促進費の助成を受けてたものである。 また,各種データベースのCD-ROM化を行い,広く研究者に配布するとともに,今年度もまた最終報告書はCD-ROMとした。 1997年度開催研究集会一覧 1997.6.14-15重点領域「人文科学とコンピュータ」1996年度全体会議 1997.11.14公開シンポジウム「人文科学とコンピューターイメージ処理」 1997.12.5公開シンポジウム「コンピュータ国文学」 1997.12.20公開シンポジウム「人文科学とデータベース」 1998.3.9公開シンポジウム「人文科学における数量分析」
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