研究課題/領域番号 |
07207118
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研究機関 | 大阪樟蔭女子大学 |
研究代表者 |
高橋 晴子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 助手 (10247885)
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研究分担者 |
久保 正敏 国立民族学博物館, 第5研究部, 助教授 (20026355)
八村 広三郎 立命館大学, 理工学部, 教授 (70124229)
大丸 弘 国立民族学博物館, 第3研究部, 教授 (40090708)
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キーワード | 身装 / 服装 / マルチメディアデータベース / 民博コスチュームデータベース / MCD / 衣服標本 |
研究概要 |
大阪樟蔭女子大学衣料情報室と、国立民族学博物館大丸研究室では、身装関連分野のデータベース-民博コスチュームデータベース(MCD)の研究とシステムの構築を行っている。以下、95年度の進捗状況および改良点等について報告する。 1.データベースの公開 MCDは、文字、画像、文書画像による9つのデータ群からなり、95年3月現在で合計約15万件のデータが入力されている。これらのうち3つのデータ群は、民博の公開データベースとして、すでにオンライン検索が可能となった。 2.データの分析・加工についての改良点 (1)民博衣服標本資料画像データの標準衣服名称の付与 95年度には一般検索者用の検索用語として、34の標準衣服名称を設定した。 (2)画像データの属性分析コードの作成 データの属性分析コード「身装概念コード」から使用頻度の高いもの約500を抜き出し、あらたに、画像用身装概念コード表を作成した。 3.衣服標本資料データベースの改良点 このデータベースの検索システムは、MacintoshのHyperCardで作成している。95年度には、合計約9,000枚の画像が収納され、1点の標本につき複数画像が表示できるようになり、多角的な観察と分析が可能となった。 4.マルチメディアデータベースの作成 MCDの9つのデータ群のうち、5つのデータ群を用いて作成している。システムはワークステーション(SUN Sparc Station 10)上に導入した商品DBMS Myriadと、独自に開発したGUIにより実現している。ユーザインタフェースは、ワークステーションのOpen Windows上でXviewを用いて構築したGUIにより実現している。このインタフェースは、4種類のウィンドウおよび6種類のワークスペースからなりたっている。細部の仕様についてはなお改善の余地はあるが、ワークステーションによるマルチメディア機能により、複数のデータベースの横断的検索と、使いやすいユーザインタフェースが実現できたと考えている。
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