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1995 年度 実績報告書

人文科学とコンピューター数量的分析

研究課題

研究課題/領域番号 07207128
研究種目

重点領域研究

研究機関統計数理研究所

研究代表者

村上 征勝  統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (00000216)

研究分担者 吉野 涼三  統計数理研究所, 領域統計研究系, 助教授 (60220711)
岸野 洋久  東京大学, 教養学部, 助教授 (00141987)
植木 武  共立女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (20223448)
馬場 康維  統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 助教授 (90000215)
石黒 真木夫  統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (10000217)
キーワード源氏物語 / 計量分析 / データベース / 語彙用例総索引
研究概要

研究計画に基づき本年度は次のような研究を実施した。
(1)文章の計量分析
1)池田亀鑑編「源氏物語大成」をテキストとし、文章を単語分割し、品詞情報を付けた「源氏物語54巻」(約38万語)のデータベースを完成し、付属語約17万語に関して、語彙用例総索引(全5巻、5300頁)を刊行、このデータベースを用いて数量的分析を開始した。また「源氏物語」関連文献として「山路の露」、「雲隠六帖」「手枕」の文章を単語分割し、品詞情報を付けたデータベースを作成した。更に「紫式部日記」のデータベース化も進めた。加えて、文章データを処理するための種々のプログラムを開発した。
2)サンスクリット大乗仏典データベースについては、「八千頌般若経」のデータベースの作成をすすめるとともに、構築ずみ「法華経」のデータベースの再点検と大乗仏典分析用のプログラムの開発を進めた。
(2)イメージ情報の計量分析
イメージ情報の絵画の計量分析は全く未知の分野であるため、今年度はパソコンによる図形情報の処理に関する論文収集を中心とした。また、平成8年度には「蕪村」の水墨画の計量分析を開始する計画でありそのための、パソコン及び関連機器を購入し、研究の体制を整えた。
(3)考古学データの計量分析
1)考古学研究のためのシミュレーション・システムを開発するため、先行研究の情報収集を行うとともに、及川の遺跡分析のシミュレーション・システムの再検討を行った。
2)古墳データを用いて、前方後円墳の構築に一定の規格があったかどうかの検討を行った。また、北関東(群馬県、栃木県、茨城県)の前方後円墳の各部墳丘の計測を行い、それらの比を利用しクラスター分析、数量化III類、主成分分析等の手法で分析を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 上田英代,村上征勝,今西祐一郎,樺島忠夫,上田裕一: "コンピュータを用いた語彙用例総索引作成の課題と方向性" 書誌索引展望. 19巻4号. 1〜11 (1996)

  • [文献書誌] 村上征勝: "文章分析と統計学" 数理科学. 11月号. 27〜33 (1995)

  • [文献書誌] 村上征勝,上田英代,樺島忠夫,今西祐一郎,上田裕一: "単語情報に基づく源氏物語の計量分析" 情報処理学会研究報告. 95-CH-26. 55〜60 (1995)

  • [文献書誌] 岩本渉,村上征勝: "前方後円墳の設計法に関する一考察" 統計数理研究所共同研究リポート78「考古学における計量分析(V)」. 16〜25 (1995)

  • [文献書誌] 植木武,大塚初重,梅沢重昭,岸野洋久: "前方後円墳から考察する東国地方における政治的領域分布の試論-多変量解析手法を用いた分析-" 統計数理研究所共同研究リポート78「考古学における計量分析(V)」. 26〜44 (1995)

  • [文献書誌] 原俊彦,植木武: "先史時代ワールドモデル構築のための試論" 統計数理研究所共同研究リポート78「考古学における計量分析(V)」. 112〜116 (1995)

  • [文献書誌] 上田英代,村上征勝,今西祐一郎,樺島忠夫,藤田真理,上田裕一: "源氏物語語彙用例総索引 -付属語編-" 勉誠社, 5315 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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