研究課題/領域番号 |
07207130
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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研究分担者 |
A Armour 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (20202799)
近藤 泰弘 青山学院大学, 文学部, 助教授 (20126064)
石塚 英弘 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (50011755)
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
丸山 勝巳 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60280533)
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キーワード | テキストデータベース / テキスト標準化 / テキスト処理 / テキストデータ記述 / 国文学データベース / SGML / 二十一代集データベース / 電子化テキスト |
研究概要 |
引き続き、総括班の下で3研究班(調査班、作成班、流通班)を組織し、研究を進めた。調査班は電子化テキストの調査項目の研究を行った。作成班は標準テキストの作成と機能システムの研究開発を進めた。流通班はインターネットによるデータ流通方式を研究した。 特筆すべき研究成果は、公募班を交えたテキスト処理に関わるシンポジウムを、海外から著名な研究者を2名招き、実施し、多大な成果を得たことである。さらに、人文科学における資料(目録、テキストなど)の標準的なデータ記述が、SGMLで可能であることを実証したことである。これらの研究成果については、別途報告書にまとめている。 (1)電子化テキストおよび機能ソフトウェア調査 昨年度の調査研究を詳細に分析し、次年度の本格調査の準備を行い、実施計画を立てた。 (2)標準テキストの作成と機能ソフトウェアの研究開発 引き続き、韻文テキスト例として正保版本歌集「二十一代集」、散文テキスト例として「噺本大系」の標準電子化テキストを検討した。また、古典籍の書誌、所蔵など目録データの標準化を検討した。いずれも、SGMLによる標準データ型定義を行い、SGMLによるデータ作成を実際に行った。日本古典文学作品テキストのデータ記述が、国際標準の記述言語であるSGMLによって、可能であることを初めて実証した。国際的に高い評価を得た。 (3)データ流通方式の研究 完成した電子化テキストのWWWサーバへの登録による利用方式などを研究し、一部試行実験を開始した。データとして、二十一代集、連歌作品目録、古書目録、および今年度実施したシンポジウムの予稿集などの登録を行い、試行実験を行っている。 なお、今年度の研究成果報告書にインターネットを用いた流通方式の全般的研究課題について取りまとめ、電子資料館システムの研究例をまとめている。
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