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1995 年度 実績報告書

音声言語の文字化における韻律ラベリングの自動化

研究課題

研究課題/領域番号 07207225
研究機関東京理科大学

研究代表者

藤崎 博也  東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (80010776)

研究分担者 大野 澄雄  東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (80256677)
広瀬 啓吉  東京大学, 工学部, 教授 (50111472)
キーワード音声言語 / 韻律ラベリング / 基本周波数パターン / 基本周波数パターン生成過程モデル / 韻律生成規則 / Analysis-by-Synthesis法 / 言語情報 / パラ言語情報
研究概要

1.共通日本語の基本周波数パターンの特徴パラメータおよび入力指令の自動抽出法の確立
共通日本語音声の韻律ラベリングを自動的に行うことを最終の目的として,発話の言語的情報が既知ないし所与の場合を対象とし,研究代表者らの独創による基本周波数パターン生成過程のモデルとテキストからの韻律生成規則とを組み合わせることにより,まず対象とする音声の韻律ラベリングの第1近似としての韻律記号を言語情報のみから作成し,それから導かれるモデルパラメータを出発点とするAnalysis-by-Synthesis法によって,与えられた音声の基本周波数パターンのパラメータを精密に推定し,その最終結果から,この音声に付与すべき韻律ラベルを決定するという新しい方式を提案した。予備的な実験の結果,この方式の妥当性を示した。
2.共通日本語の韻律の特徴を的確に表現するための韻律記号の決定
上記1.の検討結果にもとづいて,若干の共通日本語音声データの基本周波数パターンの分析を行い,その韻律の特徴を的確に記述するのに必要十分な韻律記号を決定するための検討を行った。その結果,本研究のめざす究極的な韻律ラベリングにおいては,言語情報の離散性を反映する韻律記号のみでなく,パラ言語情報および非言語情報の連続性を定量的に表現するパラメータ値を,同時に抽出し表記する必要があること確認した。
なお,上記1.および2.を遂行するため,ワークステーション(日本サン・マイクロシステムズ社SPARCstation5)を購入し,主記憶の拡張(32MB)および大容量のハードディスク装置(ニューテック社NVS4.0XL)の増設を行い,処理に用いた。また,音声資料の入出力を行うため,オ-ディオアンプ(SONY社TA-FA5-ES)およびスピーカ(JBL社Control 5 plus)を購入した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤崎博也: "音声の基本周波数パターン生成過程モデルのパラメータ自動推定の一方法" 日本音響学会春季研究発表会講演論文集. 1. 17-18 (1995)

  • [文献書誌] Hiroya Fujisaki: "Analysis and modeling of fundamental frequency contours of English utterances" Proc. 4th European Conference on Speech Comm. and Tech.2. 985-988 (1995)

  • [文献書誌] 大野澄雄: "生成過程モデルに基づく音声の基本周波数パターンのパラメータ自動抽出法の検討" 日本音響学会春季研究発表会講演論文集. 1. 233-234 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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