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1995 年度 実績報告書

似顔絵生成システム開発とコミュニケーションメディア開発の情報科学的・認知科学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07207229
研究機関中京大学

研究代表者

興水 大和  中京大学, 情報科学部, 教授 (50093026)

研究分担者 土屋 孝文  中京大学, 情報科学部, 助手 (10227431)
村上 和人  中京大学, 情報科学部, 助手 (10239486)
キーワード似顔絵生成 / 個人性特徴 / 認知科学 / 錯視 / 対面対話・ネットワーク対話 / 画像メディア / 表情、感情 / 顔認識
研究概要

似顔絵生成問題を選んで、視覚における感性情報処理のメカニズムをシステム構築的に解明していくことを目的とした。同時に、認知心理学研究を想定して、ネットワーク対話における似顔絵の機能の優位性を活用した。
以下の(1)〜(3)は本年度に実施した基礎的検討項目で、(4)、(5)はこれらを集約して総合的に検討した項目である。
(1)実験用に顔画像データベースを構築し、顔部品認識、個人性特徴の抽出といった原理的問題の可否、難易についての実験的検討を保障した。更に、多次元的顔画像(横顔)と顔表情(笑顔、真顔)のデータも収集した。併せて、画像からの顔部品自動記述生成の可能性も検討した。簡易型の事例として、横顔の顔記述の検討にも力を入れた。
(2)平均顔の導入と中割り法を組み合わせた顔の個人性特徴抽出機構を強化した。そのために、錯視(visual illusion)などの認知心理学的知見に基づいて、人間の視覚特性を効率よく扱える個人性特徴の抽出法と選択法の基礎的検討を行った。
(3)顔の個人性特徴抽出機構と似顔絵誇張表現の可能性を多角的に検討した。平均顔からの逸脱を中割り法で変形する手法のほかに、見え方の知覚・認知的特性(錯視)を活かしたデフォルメ制御機構についても検討した。似顔絵評価メカニズム構築も検討した。
(4)既設のカメラやイメージスキャナから顔面像を入力した後、予め蓄積されているカオデータベースに基づいて、顔データ記述生成、個人性特徴抽出、デフォルメ、表示を一貫して実行するシステムを構築した。(特に、横顔似顔絵システム)
(5)似顔絵生成システムをLANに接続し、LAN上の「Talk」環境に似顔絵送受信機能を実現した。言語メディアと似顔メディアの対話進行への影響を考察した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 近藤、村上、興水: "(解説論文)似顔絵生成と距離データ" 計測自動制御学会誌(ミニ特集リアルタイムに近づいた3D形状計測). 第34巻6号. 468-470 (1995)

  • [文献書誌] 林、村上、興水: "PICASSOにおける横顔似顔絵生成の一手法について" 電子情報通信学会技術報告. PRU95-41. 33-40 (1995)

  • [文献書誌] 瀬川、村上、興水: "似顔絵師システムPICASSOにおける顔の初期記述生成" 画像センシングシンポジュウム(SII'95). C-3. 65-70 (1995)

  • [文献書誌] Murakami,K., Koshimizu, H.: "Enriched PICASSO: Facial caricaturing with emotion, aging, and nationality factors" ACCV'95(Singapore). III. 733-737 (1995)

  • [文献書誌] Segawa, Y., Endo, T, Murakami, K., Toriu, T, Koshimizu, H.: "Face recognition via Hough transform for facial caricaturing" FCV'96. 93-98 (1996)

  • [文献書誌] 興水大和(取材): "似顔絵コンピュータ"ピカソ"が教えてくれる顔の秘密" ウータン. 第14巻12号. 93-98 (1996)

  • [文献書誌] 興水大和監修: "目視検査の自動化技術" テクノシステム(株), 672 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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