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1995 年度 実績報告書

"緑の香り"発現酵素-基質複合体(超分子)の精密構造とその形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07229103
研究機関東亜大学

研究代表者

畑中 顕和  東亜大学, 経済学部, 教授 (90035098)

研究分担者 嶋田 一夫  東京大学, 薬学部, 教授 (70196476)
松井 健二  山口大学, 農学部, 助教授 (90199729)
キーワードリポキシゲナーゼ / ヒドロペルオキシライエ-ス / 緑の香り / ヘム鉄 / ダイズ / ピ-マン / α-リノレン酸 / ヒドロペルオキシド
研究概要

これまでに、ダイズ種子LOXを100mgオーダーで調製する系を既に確立した^<3)>。また、キュウリ子葉LOX^<4)>、及びキュウリ根LOXに関しては、そのcDNA単離し、大腸菌での発現系を確立した。このうちキュウリ子葉LOXは、リパーゼでよく知られているスク-ティングモードに従うキネティクスで油水界面上でのみその反応を触媒するユニークなLOXであることを明らかにした。現在、このものについては種々の変異体を調製し、油水界面認識機構の解明を目指している。一方、ピ-マン果実からHPOlyaseを大量に精製できる系を確立した^<5)>。本酵素のスペクトル分析から、本酵素がprotohemelXを補酵素とするヘム酵素であることを初めて明らかにした^<6)>。このヘムの一酸化炭素とのアフィニティーは極めて低いが、近年、植物組織で報告が増加しているCO-lowaffinity P450ファミリーに属するものと考えられる。現在、このもののcDNAクローニングを行っており、その部分的な配列解析から本酵素が分子状酵素もNADPH-cytochrome P450 reductaseも必要としない植物cytochrome P-450、アレンオキシドシンターゼ(AOS)と高い相同性を示すことが明らかとなった。AOSはHPOlyaseと同様、過酸化脂肪酸に作用し、アレンオキシドを生成する酵素である。HPOlyaseも同様にその反応には分子状酸素もNADPH-cytochrome P450 reductaseも必要とせず、これらは新規のP450ファミリーを形成していることが考えられた。このものについては現在、酵母での大量発現系の確立を目指している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] AKIKAZU HATANAKA: "Biogeneration of Green Odox by Plant Leaves" Dynamic Aspects of Natural Precterets chemistry Molecular Biological Approaches 講談社サイエンテイフィク-ドイツVCH社. 1-20 (1996)

  • [文献書誌] AKIKAZU HATANAKA: "The Biogeneration of Green Odoun by Green Leaves and It's Physiological Functions-Post, Present and Future-" Z. Natanforschng. 50. 467-472 (1995)

  • [文献書誌] Kenji MATSUI: "Effect of Modifieation of Arginine Residues on the Activity of Soybean Lipoxygenase" Z. Naturforschng. 50C. 37-44 (1995)

  • [文献書誌] Yasusi Shibata: "Purification and Properties of Fatty Acid Hydroperoxide Lyase from Green Bull Peper Fruits" Plant Cell Physiol.36. 147-156 (1995)

  • [文献書誌] K. Matsui: "Neucleotide Sequence of a Cucumber Cotyledon Lipoxygenase CDNA" Plant Physiol.109. 337 (1995)

  • [文献書誌] Yasusi Shibata: "Fatty Acid Hydroperoxide Lyase is a Heme Protein" Plant Cell Physiol.36. 438-443 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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