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1995 年度 実績報告書

非平衡電流ゆらぎの発生のメカニズムとその抑圧法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07234210
研究機関広島大学

研究代表者

上田 正仁  広島大学, 工学部, 助教授 (70271070)

キーワード非平衡 / ゆらぎ / 微小電流
研究概要

熱平衡状態にある系の電流揺らぎ(例:ジョンソン・ナイキスト雑音)は輸送係数と揺動散逸定理によって結ばれているので、揺らぎに関する情報は交流コンダクタンスから得ることができる。ところが、平均値がゼロでない電流が流れている非平衡系では電流揺らぎ(例:ショット雑音、非線形電流揺らぎ)は輸送係数から は得られない情報を含んでいる。このような系の電流揺らぎの起源とその抑圧法の研究は、物理的に興味深いだけでなく単一電子や単一光子を抑制する上でも極めて重要であり、今後、多数の実験事実が積み上げられることが予想される。本年度は、非平衡電流雑音に対するクーロン相互作用の影響を調べた。具体的には、帯電効果を有する多重接合を流れる非平衡電流雑音をモンテカルロシミュレーションによって計算し、N重接合の電流雑音スペクトルが低周波領域で1/Nになることを確認した。また、その周波数依存性を簡単なモデルで解析的に調べた。さらに、対地容量の効果を調べ、これが雑音をさらに抑圧することを見いだした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M. Ueda: "Synchronous Collapses and revivals of atomic dipole fuctuations and photon Fano factor beyond the standard quantum limit" Physical Review Letters. 76. 2045-2048 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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