研究課題/領域番号 |
07236106
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
米沢 富美子 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10027344)
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研究分担者 |
八尾 誠 京都大学, 理学部, 助教授 (70182293)
藤原 毅夫 東京学, 工学部, 教授 (90011113)
土井 正男 名古屋大学, 工学部, 教授 (70087104)
梶 慶輔 京都大学, 代学研究所, 教授 (00026072)
辻 和彦 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10114563)
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キーワード | 階層構造 / 異常緩和 / 第一原理分子動力学 / 高分子溶液の構造形成 / 異方性複雑液体 / シミュレーション / 超臨界液体の金属・非金属転移 / 高密度揺らぎ |
研究概要 |
本研究領域では、「複雑液体」を特徴づける物性は「特に広い範囲にわたった時間スケール・空間スケールで現われる異常緩和」であると考え、複雑液体という新しい概念とその研究方法論の確立を目指している。計画研究においては、研究班の枠を超えた領域全体の研究を促進するため、領域全体を横断的につなぐテーマとして、(1)異常緩和、(2)量子的、古典的分子動力学法、(3)高分子液体中の構造形成、(4)異方性のある複雑液体、の4つをえらび、各々の世話人の下でコア・プロジェクトとして発足させ、研究の目を育てる努力をした。その第1は平成8年5月31日〜6月1日に「高分子の結晶化と相分離」研究会と合同で開催した「高分子の静置場下および流動場下における相分離と結晶下」研究会であり、高分子の結晶化における階層構造の発現機構が集中的に議論され、その際の相分離の重要性が認識された。其の第2が本年度平成8年11月18〜19日には、C.A.Angell(U.S.A.),J.Bosse(Berlin),J.-P.Bouchaud(France)ら海外の研究者を招待して、京都で開催した国際シンポジュウム「Anomalous Relaxation in Complex Liquids」であり、特にここではガラス転移と異常緩和を中心として活発な研究発表および関連する議論が行われた。
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