研究課題/領域番号 |
07237101
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福山 秀敏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10004441)
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研究分担者 |
安岡 弘志 東京大学, 物性研究所, 教授 (50026027)
十倉 好紀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30143382)
今田 正俊 東京大学, 物性研究所, 助教授 (70143542)
前川 禎通 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005973)
佐藤 正俊 名古屋大学, 理学部, 教授 (40092225)
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キーワード | モット絶縁体 / 銅酸化物高温超伝導 / スピンギャップ / マンガン酸化物 / バナジウム酸化物 / 軌道秩序 / 電荷秩序 / ルテニウム酸化物 |
研究概要 |
本研究は平成7〜9年度に遂行された重点領域研究「モット転移近傍の異常金属相」の成果とりまとめを行うものであった。この重点領域研究の課題は、銅酸化物での高温超伝導の機構解明を意図した実験的研究、遷移金属酸化物で広くみられるモット転移近傍での金属相の物性開拓的な実験的研究及び高温超伝導の機構解明を含むモット転移の微視的理論構築であり、中心となるテーマはモット絶縁体にキャリアがドープされることによって出現する異常金属相に於けるスピン・電荷複合物性の究明であった。この重点領域研究「モット転移近傍の異常金属相」の多方面に亘る膨大な成果を現時点でとりまとめた。まず第一に和文及び英文の成果報告書の作成をした。特に英文成果報告書は海外の研究者にも広く配布した。第二に将来のより大きな研究の飛躍を準備するために過去3年間に本領域に関与して研究を遂行した研究者が一同に会して討議をする会合を1998年11月11日〜13日の日程で東北大学金属材料研究所で開催した。この「スピン・電荷・軌道量子複合量子流体の物性」と題された会合では、本研究テーマの持つ凝縮系電子物性に対する、広汎且つ基本的な諸問題が多方面から討議された。主なテーマは、銅酸化物高温超伝導体に於けるスピンギャップ、擬ギャップ、マンガン及びバナジウム酸化物の物性、Ru酸化物における新しいタイプの超伝導状態、軌道秩序、電荷秩序等である。同時にこの会合では、本研究の成果をまとめた出版物の形態に関する検討も行った。
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