研究課題
特定領域研究(A)
本研究の目的は、平成9年度に終了した重点領域研究「全地球史解読」の成果をとりまとめ、今後の研究の展望を明らかにすることにある。そこで、本研究では、各研究グループのこれまでの成果を総合的に把握すべく議論を重ね、その結果を『科学』(岩波出版社)の特集号としてまとめた(1998年10月号)。また、その成果を広く一般市民に知ってもらうために「大学と科学」公開シンポジウムとして『生きている地球の新しい見方』(1998年11月21・22日東京朝日ホール)を企画した。また、成果報告書をまとめた。今後の展望を議論するなかで、「全地球史解読」研究によって立ちあげられて来たさまざまな新しい研究の発想と手法をうけつぐために、より具体的な地球史上のイベントに焦点をしぼった「プルームの冬」研究を推進していくこととなった。これは固体地球の進化が生命の進化に決定的な影響をおよぼした可能性のある、原生代/顕生代境界および古生代/中生代境界に焦点をしぼって、その実体をさまざまな分野の協力によって解明しようとするものである。
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