研究課題/領域番号 |
07239103
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩原 弘育 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (80023125)
|
研究分担者 |
山本 治 三重大学, 工学部, 教授 (70023116)
小久見 善八 京都大学, 大学院・工学研究所, 教授 (60110764)
石亀 希男 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (40006143)
工藤 徹一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (90205097)
|
キーワード | イオン導電性固体 / ダイナミクス / イオニクス / 固体内高速イオン / 人工格子 |
研究概要 |
当重点領域研究では、固体内をイオンが高速で動きうるのはどのような基本機構によるものかを解明し、これをもとにより良好な高速イオン導電性固体の創製を試みるとともに、このような固体の新しい応用分野の開拓を目指した。当総括班では、4つの計画研究班(A01構造班,A02ダイナミクス計測班,A03 合成班,A04応用班)と40件の公募研究を統括し、研究連携と研究交流の円滑化により研究全体の効率的進展をはかった。 本年度は6月11〜12日に第1回研究打合せ会を開いて研究計画を綿密に打ち合わせ、その結果を冊子にまとめて班員相互の研究連携の便をはかった。また、10月中旬には、各班員の研究進歩状況を冊子として全構成員に配布し、研究交流の資料とした。さらに、12月10日には第2回の研究打合せ会を開催して、研究全体の目標達成のために必要な最終的な研究調整を行った。平成10年1月28〜29日には研究成果公開シンポジウムを開催し、各班員の研究成果について相互討論を行うとともに、最終成果の取りまとめに向けて班員相互の緊密な連携を促した。このシンポジウムには、外部からの参加者約50名も加わって活発な討論が行われた。これらの討論結果を踏まえて作成した成果報告書を3月中旬に刊行した。このほか、平成9年10月1日には東京において、75名の一般参加者をえて「新しいイオン導電性固体とその応用を目指して」と題する一般講演会を開催した。 これらの活動を効果的かつ円滑に遂行するために合計5回の計画班班長会議と2回の総括班会議を開催した。このような研究支援のもとに固体内高速イオンのダイナミクスの研究が格段に進展し、そのイオニクスへの展開に大きく貢献することができた。また、作製に成功したイオン導電体歪み人工格子内のイオン挙動の解明や、高速イオン輸送機能をもつ幾つかの固体の創製や新しいプロセッシング、また新しい応用分野の開拓を行った。
|