研究課題/領域番号 |
07240105
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
茅 幸二 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (10004425)
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研究分担者 |
西 信之 九州大学, 理学部, 教授 (60013538)
土屋 荘次 日本女子大学, 理学部, 教授 (40012322)
梶本 興亜 京都大学, 理学部, 教授 (30029483)
三上 直彦 東北大学, 理学部, 教授 (70004447)
池田 研介 立命館大学, 理工学部, 教授 (40151287)
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キーワード | クラスター / 少数多体系 / 非線形動力学 / カオス / ゆらぎ |
研究概要 |
重点領域研究「少数多体系の化学」は、有限個の原子、分子から構成されるマイクロクラスター固有の性質を、実験と理論の協力によって解明する目的でスタートした。物理、化学の実験家と、非線形動力学を専門とする理論家との間には、総合研究を通しての交流などが既に行われていたが、本プロジェクトの成否は、両者の交流のやり方にかかっている。 総括班は、この見地から、班員の交流を積極的に推進する方針として、各班の研究会に、他班からの出席を奨励し、旅費を補助する事とした。この結果、班員間の交流が班内のみならず、班間にも広がり、いくつかの共同研究の成果を得る結果となった。 第01班(班長池田研介)では、第4班の保田氏を招いて、金属クラスターの自発合金化現象についての研究会を開催し、その討論に基づいて理論的解析が進行しつつある。その際第4班から出席した田中氏(東大)は、保田氏の結果にヒントを得て、金属表面の2次元クラスターについて同様の実験を試みている。 総括班の主催する全体会議は平成7年7月と同8年1月に開催された。第1回の会議では、主として公募班員の研究計画について報告と討論がなされ、第2回のそれでは計画班員が主に研究経過について報告し、討論がなされた。第1回では、理論と実験の間の障壁の高さを感じさせたが、第2回会議では、双方が熱心に討論を交し、本重点研究の目的が達成されつつある事が実感させられた。その他、班員交流と研究会開催などの情報伝達のための班員名簿、ニューズレター発行がなされた。
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