研究課題/領域番号 |
07240105
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
茅 幸二 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10004425)
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研究分担者 |
西 信之 九州大学, 理学部, 教授 (60013538)
土屋 荘次 日本女子大学, 理学部, 教授 (40012322)
梶本 興亜 京都大学, 理学部, 教授 (30029483)
三上 直彦 東北大学, 理学部, 教授 (70004447)
池田 研介 立命館大学, 理工学部, 教授 (40151287)
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キーワード | クラスター / 少数多体系 / 非線形動力学 / カオス / ゆらぎ / 協同現象 |
研究概要 |
重点領域研究「少数多体計の化学」は、有限多体系としてのマイクロクラスターの性質を、物理の非線形動力学の理論家と、物理、化学のクラスターの実験家が協同して解明していく目的を持って平成7年度よりスタートした。総括班としては、まず異なった領域の研究者の交流の促進を図り、平成7年度はその目的を最重点とした。その結果、班全体としてかなりの意志の疎通が行われるようになった。平成8年度には、その交流から、いくつかの成果が得られている。 A-01班は、A-04班の保田の研究「金属クラスターの自発的合金化」を保田と協同しつつ、解明する研究に着手している。1原子と金属の相互作用ではなく、協同現象としてこの問題が解決されつつある。液体構造の揺らぎの問題も、全体の大きな重点テーマである。西川は、液体の臨界点の延長線上に、クラスターの存在しやすい尾根がある事を、x線小角散乱の実験から見いだし、岡崎らは、分子動力学シミュレーションによってこの問題の解明を目指している。A-04班は、クラスターと表面の相互作用を扱っているが、近藤、茅、山田などの研究は、相互協力なしには解決できないものである。平成8年度は、全体会議を2回開催し、上記の問題などを全体として討論する気運が高まっている。電子メール、ニューズレターなどによって、各班会議を全員に知らせ、他班の参加を促進する試みもなされた。
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