ナノスペース強調分子場下での電子注入NO還元

1995 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 07242213
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 金子 克美 千葉大学, 理学部, 教授 (20009608)
• 研究分担者: 鈴木 孝臣 千葉大学, 理学部, 助手 (20196835)
• キーワード: NO還元 / ナノスペース / 物理触媒作用 / Ru触媒 / 活性炭素繊維 / カーボンジェル / 表面状態 / 超臨界気体

研究概要

1nmオーダーのナノスペースを大量に有する活性炭素繊維にPtあるいはRuを高分散し、比較的低温におけるNOの還元を検討した。それには反応過程の高感度追跡のために、気相成分決定用にFT・IRを取りつけた装置を作成した。PtおよびRuの高分散化はNOの150℃でのN_2への還元を促進した。特にRuの促進効果は従来知られている鉄酸化物より有効であった。これらのNOのN_2への還元反応の検討をもとに、電子注入実験装置の設計を行い、同時に10nmオーダーのナノスペースを持つカーボンジェルの調製をも行った。

研究成果

• [文献書誌] K.Fujie,S.Minagawa,T.Suzuki,K,Kaneko: "NO/H_2O Clathrate Formation in Subnano Graphific Slit Space" Chemical Physics Leffers. 236. 427-430 (1995)
• [文献書誌] K.Kase,M.Yamaguchi,K.Kaneko: "Photoassisted Chemisorption of NO on ZnO" Journal of Physical Chemistry. 99. 13307-13309 (1995)
• [文献書誌] T.Iiyama,K.Nishikawa,T.Otowa,K.Kaneko: "Organized Molewlar States in Carbon Micropores" Fundamentals of Adsorption. (印刷中). (1996)
• [文献書誌] K.Kaneko: "Molewlar Assembly Strctire in a Solid Nanospace" Colloid Surfaces. (印刷中). (1996)
• [文献書誌] K.Kaneko: "Adsorption on New and Mo dified Inorganic Sorbents" A.Dabrowski,V.A.Tertykh 編集 Elsevier, 25 (1996)