研究分担者 |
原 辰次 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (80134972)
北村 新三 神戸大学, 工学部, 教授 (80029131)
矢野 雅文 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80119635)
金子 邦彦 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30177513)
蔵本 由紀 京都大学, 理学研究科, 教授 (40037247)
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研究概要 |
本研究は,多数の動的要素から成る系において,要素間の相互作用が系自身の履歴及び環境変動によって変化する系の基本動特性の解明とそれに基づいた情報処理系の設計原理を確立することを目的としており,本年度は次のような成果を得た. 1.ルールダイナミクスを持つ系の基本動特性の解明 非局所相互作用を持つ素子集団において素子の種類や空間次元等によらず,普遍的な時空カオスを示すことを数値シミュレーションと現象論的解析によって明らかにした.又,内部ダイナミクスを持つ素子集団においてクラスター化,分化を経て再帰的な構造を形成する過程について数値シミュレーションをもとに解析を行なった 2.学習機能を持つ系を用いた情報処理系の設計原理の確立 素子特性及び相互作用が変化する振動子系(多形回路)をもとに,ロボットの歩行制御系を設計した.この制御系は環境の変化に対応して歩容モードを変化させ,適応的に歩行を制御できることを理論解析をもとにハードウエア実験によって示した.又,自己増殖素子系を用いて,組み合わせ最適問題の近似解を求めることのできることを明らかにし,その具体的は解法を提案した.
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