研究概要 |
総括班では,本重点領域研究の最終年度に際して,2回の全体会議と大規模な公開シンポジウムを実施した。 第1回の全体会議は、平成9年7月7日,8日の2日間に亙ってアークヒルズで開催した。第1日目は,チュートリアルとし,その全体テーマとして「人工現実感の解明への生理学的-医学的アプローチ」を設定した。第2日目は,パネルディスカッションとし,4つの各班毎に1時間を割り当てた。全体テーマを「人工現実感研究の目指すものと最新の成果」として,各方面からこれまでの成果と今後の方向性を議論した。第2回目の全体会議は、平成10年1月27日,28日の日程で,東京大学工学部11号館にて行った。制限された発表時間ながら,研究者全員が最新の成果の発表を行った。研究者全員が集まる最後の機会であるので,懇親会も開催し情報交換の場を設けた。 公開シンポジウムは,全国の人工現実感研究の拠点施設10個所で,平成9年秋から順次開催した。会場は,筑波大学,名古屋大学,東和大学,奈良先端大,岐阜大学,東工大,北海道大学,京都大学,東京大学,早稲田大学である。これらの企画立案と実施計画は,3回の(拡大)総括班会議と拡大班長会議を開催することによって進めた。これらの会議では,平成10年度における「とりまとめ研究」の進め方についても議論した。最終報告書の作成,およびその内容を一般社会を対象としてまとめる「一般学術図書」の発行計画の立案を行った。また,平成10年度の公開シンポジウムについても検討を行った。 更に,インターネットのホームページに最新の成果を集めて掲載し,一般への情報公開を一層進めた。また,ニューズレターを3回発行し,全体会議,公開シンポジウム,各班における会議の内容を掲載し,研究者間の情報共有のための便宜を図った。以上の活動状況に加えて,各研究者の最新の論文を含めた平成9年度の研究報告書を取りまとめた。
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