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1995 年度 実績報告書

銀河起源高エネルギー宇宙粒子線の元素組成

研究課題

研究課題/領域番号 07247221
研究機関神戸女子短期大学

研究代表者

浅木森 和夫  神戸女子短期大学, 初等教育科, 助教授 (60202579)

キーワード宇宙線 / 元素組成 / 原子核乾板
研究概要

南極における大気球を用いた日米エマルション実験において、長時間高空に露出した原子核乾板に記録された高エネルギー宇宙粒子線の元素組成を調べるための顕微鏡解析システム構築を目的にして本研究を開始した。平成7年8月末に予定時期を少々遅れて、Nikon工場顕微鏡MM-11Uを神戸女子短期大学に備品として導入した。顕微鏡ステージでのイベントの位置座標を座標カウンターから取り込み処理するために、このシステムに本研究室所有のパソコン(PC-9801)を接続しエマルション・トラックのトレーシング・システムを構築した。本システムにおいて座標カウンターから位置座標をコンピュータに読み込むためのプログラムを新たに開発、制作し、座標取り込み技術を習得した。現在、トレーシング作業に必要なNASA/MSFCで開発したソフトを本システムに移植中であり、平成8年中には完了する。また、これと平行して、宇宙線のエネルギー決定に必要なX線フィルムに記録された電磁カスケードからDmaxを求める非線形最小自乗法を応用したプログラムを新たに開発し南極実験(JACEE-13)で得られたX線フィルムの解析に使用した。このプログラムは以前使用していたものに比べ精度よく短時間にDmaxを求めることができ解析の効率が向上した。近日中に公開する予定である。平成7年末から平成8年始めにかけて南極で行われたJACEE-14のフライトで必要なエマルションの購入費の一部に本研究の消耗品費を充てた(8kg分)。この実験は340時間のフライト時間を得て成功の内に終了した。現在、原子核乾板、X線フィルムの現像が行われている。本年はJACEE-14の解析を私のところで行う予定にしている。第2回目の南極フライト実験でのチェンバー(JACEE-12)の初期解析は終了し、エネルギーの高いところで炭素、酸素等の重元素の量が増加する傾向を得、ローマでの国際会議で発表された。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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