研究分担者 |
坪内 和夫 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30006283)
石原 宏 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (60016657)
浅田 邦博 東京大学, 大規模集積システム設計教育研究センター, 教授 (70142239)
堀池 靖浩 東洋大学, 工学部, 教授 (20209274)
亀山 充隆 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70124568)
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研究概要 |
シリコンテクノロジーをベースに人間の知能に匹敵する新しいコンピュータのハードウェアを,材料・物性の研究者から,デバイス・回路,そしてシステムアーキテクチャの分野に至る第一線の研究者を集積してその実現に挑むために,研究討論会を開催し,今までに共通の言語すら持たなかった各分野の研究者の間で意識の共通化を図り,意思の疎通を図ることによって,重点領域全体の総括を行う目的に対して,平成8年7月25日(木)と26日(金)の2日間にわたる仙台での研究会と,平成9年3月17日(月)から19日(水)の3日間にわたる東京での特別公開シンポジウムを開催し,各研究分野間の垣根を取り払い,研究者に共通の意識を持たせるために,各分野の研究者がそれぞれの分野における研究状況を紹介すると共に技術的な討論を行っている。これにより,知能情報処理の本質とは何か,それを実現するシステムアーキテクチャは何か,また具現化するための電子回路の構成は,そしてこれを可能にするデバイスの機能とは何か,さらにこうしたシステム・回路・デバイスを具現化する材料・プロセス研究の進むべき方向は何か,といった問題に対し,各分野の研究者間の意思統一を確実なものにしている。特に7月の研究会においては,ジョージア工科大学のマインドル教授を交え,重点領域研究全体の問題意識として極限集積化の限界に関して議論を行っている。さらに,今年度から,衛生回線を用いたTV会議システムSCS(Space Collaboration System)を利用し,計5回の研究会を開催した。計画研究および公募研究の各研究者による研究発表を基に技術討論を行い,重点領域全体の総括を行っている。特別公開シンポジウムでは,材料・プロセス・デバイス・回路・システムの立場から,新たなパラダイムのコンピューティングアルゴリズムに基づく知能集積システムを如何に実現するかについて広範な議論を行い,重点領域全体の総括を行っている。
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