研究分担者 |
浅田 邦博 東京大学, 大規模集積システム設計教育センター, 教授 (70142239)
堀池 靖浩 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20209274)
亀山 充隆 東北大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (70124568)
坪内 和夫 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30006283)
石原 宏 東京工業大学, フロンティア創造共同研究センター, 教授 (60016657)
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研究概要 |
本特定領域研究は,「柔軟な解釈」「大枠の判断」「直感による推論」といったしなやかな情報処理を得意とする知的電子システムの実現を目的としたものであり,以下の5つの計画研究により実施した。 第1班「極限集積超並列・超高速アーキテクチャ」 第2班「集積化知能システム極限材料・プロセス」 第3班「二次元情報即時処理システム」 第4班「多次元情報生体的処理システム」 第5班「時間情報瞬時処理システム」 総括班は,これら計画研究班相互の連携を図り,領域全体が有機的に機能するように大局的立場から指導助言を行うために組織されたものである。以下に総括班としての成果を挙げる。 本研究組織は,システム・回路・デバイス・材料プロセスといったさまざまな分野の研究者から組織されており,研究初期の段階では,研究者間で意志の疎通もままならなかったが,年2回の全体会議,および年5回程度開催したSCSを用いた衛星TV会議により,各分野間の垣根が取り払われ,領域全体の意識の統一がなされ,研究班を横断した共同研究も多数進行するようになり,複合領域及あるいは境界領域における数々の新しい概念の新技術が産み出された。さまざまな分野の研究者が,同じ言葉で,同じ目的意識を持って研究開発を進める事が出来る環境・組織を構築できたことは,本特定領域研究の大きな成果の一つである。 また,研究期間の終了に際し,研究成果公表の場としての国際シンポジウムを開催した。6件の口頭発表,53件のポスター発表,9件の招待講演,5件のチュートリアル講演,パネル討論を開催し,参加者との間で活発な議論を行った。また,合計13件の展示・デモンストレーションを行い,研究成果として実現された様々なシステムを広く紹介した。開発されたシステムを広く公開し,シンポジウム参加者との間で議論することにより,実用化に際した様々な要求が出され,今後の研究に対する指針が得られた。
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