研究課題/領域番号 |
07255207
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
瀬野 悍二 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (30076989)
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研究分担者 |
清野 浩明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助手 (90270462)
岸 努 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助手 (80260024)
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キーワード | ユビキチン / ヌクレオチドプール / 細胞周期 / 温度感受性変異 / DNA合成 / ユビキチン活性化酵素 / 突然変異 / マウス細胞株 |
研究概要 |
ユビキチン活性化酵素E1温度感受性マウス細胞変異株tsFS20は非許容温度下、主としてS期に停止する。その際、in vivo DNA合成能が急速に低下するが、RNAおよび蛋白質合成能は正常であった。 lysolecithin処理によるpermeabilized cellsを用いたin vitro DNA合成活性は正常であった。したがって、本変異株のDNA合成装置は基本的には損なわれていないことが示唆された。他方、非許容温度に16h培養した後の細胞内dNTP poolを測定したところ、dTTPの著しい低下がみられた。この現象は本変異株に特異的であった。したがって、ユビキチン系がde novoデオキシヌクレオチド代謝・合成経路の制御を通してS期進行に関与していることが示唆された。特に、リボヌクレオチド還元酵素を中心とした律速系がユビキチン化の標的である可能性が高い。 本変異株はMNNGやUVに高感受性を示す一方、誘発突然変異頻度は逆に低下する。この表現型は、出芽酵母rad6(ユビキチン結合酵素UBC2の変異)の表現型に似ているが、その説明は今後の解析結果による。
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