造血幹細胞に特異的に発現するマウスCD34(mCD34)の遺伝子発現の調節機序をマウス骨髄性白血病細胞株(M1細胞)と線維芽細胞株(NIH3T3細胞)を用いて解析した。 1.ルシフェラーゼアッセイの実験結果から、-119bp〜-100bpと-89bp〜-60bpに促進的に作用するシスエレメントの存在が示唆された。 2.NIH3T3細胞においては、-176bp〜-59bpに抑制的に作用するシスエレメントの存在が示唆された。 3.-5Kbpまでの範囲にエンハンサーが存在することが示唆された。 以上の結果から、mCD34プロモーターはpositive及びnegativeに作用するシスエレメントとエンハンサーにより遺伝子発現が調節されていることが示唆された。
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