研究課題/領域番号 |
07272222
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日合 弘 京都大学, 医学研究科, 教授 (10073131)
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研究分担者 |
山田 義博 京都大学, 医学研究科, 助手 (30252464)
豊國 伸哉 京都大学, 医学研究科, 講師 (90252460)
福本 学 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60156809)
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キーワード | Bリンパ腫 / 遺伝的抵抗性 / マウス / マイクロサテライト解析 / MHC / 第17染色体 / 第18染色体 |
研究概要 |
本研究はPre-Bリンパ腫好発近交系マウスSL/Khのリンパ腫の発生、病型、潜伏期間の長さなどを支配している宿主遺伝子を同定し、その作用機序を解析することを目的としている。今回はSL/Khと野生マウス由来の近交系MSM/Msの交配系のリンパ腫発生を観察し、遺伝解析を加えた。F1ではリンパ腫の発生はなく、SL/Khへの退交配世代60頭のうち14頭が1年6ケ月の観察期間中にリンパ腫を発生した。この頻度から、MSM/Msは2つの優性抵抗性遺伝子を持つという仮説をたてた。退交配世代をマイクロサテライト法により遺伝解析した結果、第17染色体MHC領域と第14染色体上に優性抵抗性遺伝子がマップされ、それぞれMsmr-1,Msmr-2と命令された。SL/KhのMHC haplotypeはqで、MHC classll分子に欠損がある。SL/Kh系マウスはウイルス、あるいはリンパ腫細胞に対する免疫学的抵抗性を欠如していると考えられる。またMsmr-2はヒトの5q23-31とシンテニックであり、この部位ではヒト造血系腫瘍でしばしば転座、LOHなどが報告されている。
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