研究課題/領域番号 |
07273279
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研究機関 | 大阪府立母子保健総合医療センター・研究所 |
研究代表者 |
関口 清俊 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 部長 (50187845)
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研究分担者 |
眞鍋 理一郎 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 研究員 (30280837)
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キーワード | フィブロネクチン / 細胞外マトリックス / 選択的RNAスプライシング / 細胞接着 / 細胞増殖 / マトリックス形成 |
研究概要 |
細胞の癌化に伴うフィブロネクチンの量的および質的変化の生理的意義を明らかにするため、12種類のヒトフィブロネクチンアイソフォームのcDNA強制発現系を確立した。これをチャイニーズハムスター由来のがん細胞であるCHO細胞に導入し、その培養上清から各フィブロネクチンアイソフォームを精製した。精製した組換えフィブロネクチンを用いて各フィブロネクチンアイソフォームの細胞外マトリックスへのアッセンブリー活性、細胞接着活性、およびヘパリン結合活性を検討した。また、これらの組換えフィブロネクチンをヒト線維肉腫細胞HT1080に強制発現させ、in vitroでの細胞増殖能の違いを検討した。 その結果、ED-Aを含むフィブロネクチンアイソフォームはED-Aを含まないものと比べて、細胞外マトリックスへのアッセンブリー活性が強いことが判明した。この結果は、フィブロネクチン強制発現細胞でも、精製フィブロネクチンを外来性に与えた場合でも確認された。細胞接着においてもED-Aを含むフィブロネクチンアイソフォームはED-Aを含まないものと比べて強い活性を示した。細胞伸展活性を比較するとその差はさらに広がっていた。また、ヘパリンカラムに対する親和性の検討から、ヘパリン結合活性もED-Aを含むことにより亢進することが明らかとなった。一方、HT1080に強制発現させた場合には、ED-Aを含まないフィブロネクチンはこのがん細胞の増殖を強く抑制するのに対して、ED-Aを含むフィブロネクチンはそのような細胞増殖抑制活性は示さなかった。
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