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1995 年度 実績報告書

腫瘍の放射線・温熱感受性とアポトーシスの関連および関連遺伝子発現との相関

研究課題

研究課題/領域番号 07274266
研究機関関西医科大学

研究代表者

田中 敬正  関西医科大学, 医学部, 教授 (40131445)

研究分担者 今村 正浩  関西医科大学, 医学部, 助手 (40268339)
宇田 光伸  関西医科大学, 医学部, 講師 (00223545)
播磨 洋子  関西医科大学, 医学部, 助手 (80140276)
キーワード放射線治療 / 抗腫瘍効果 / p53遺伝子 / アポトーシス
研究概要

放射線治療または温熱療法を目的に、当科を受診する患者(肺癌、頭頸部腫瘍、骨盤部腫瘍、悪性リンパ腫)を対象とし、初診時にBiopsyを行い癌遺伝子研究に用いる。また、約10Gy照射時点でBiopsyを行い、アポトーシス(Ap)の観察を行った。
癌遺伝子、とくにP53遺伝子が腫瘍縮小効果、予後に関係があるかを調べた。上記の検体を無菌のエッペンチューブに入れて80℃に保存し、適宜下記の実験に供する。保存した検体からDNAをまず抽出し、RT-PCR法によってDNAを増幅し、AGPC法によってmRNAを調整する。Moloney murine virusのreverse transcriptaseを用いてmRNAからfirst strand cDNAを合成し、Gubler-Hoffman法でsecond strandを合成し、cDNAをクローン化する。制限酵素処理したcDNAをアガロース電気泳動で分離し変性する。ゲルからフィルターにトランスファーし、アイソトープラベルしたDNAとハイブリダイゼーションすることにより、p53のプローブに相補的な配列をもったバンドを検出する。検出されたDNAにUV照射を行い定量化する。各遺伝子の発現の有無、およい定量化された個々の検体の特に癌遺伝子と放射線による治療効果、予後との相関関係について検討した。
Apの出現の検索;治療患者で10Gy照射した時点でBiopsyを行い、Apの出現を調べる。すなわち、Oncor社より発売されているApop Tag kitを用いて染色した。1000ケの癌細胞の中で出現しているApの出現度を調べた。
結果:臨床検体6例でのp53遺伝子の発現と治療効果は病理組織学的に癌細胞が認められなかった検体2例ともp53mRNAの発現が見られた。癌細胞の残存を認めた3例のうち、2例ではp53mRNAの発現が見られなかった。1例では微量のp53mRNAの発現を認めた。発現を認めたp53RNAの塩基配列はWild TypeのP53遺伝子であった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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