研究課題/領域番号 |
07278101
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 孝雄 東京大学, 医学部(医), 教授 (80127092)
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研究分担者 |
三木 直正 大阪大学, 医学部 (40094445)
久保田 競 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (30027479)
河西 春郎 東京大学, 医学部(医), 助教授 (60224375)
野田 亮 京都大学, 医学部, 教授 (30146708)
三品 昌美 東京大学, 医学部(医), 教授 (80144351)
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キーワード | 神経可塑性 / 受容体 / リン酸化酵素 / 標的遺伝子組み換え |
研究概要 |
「神経可塑性の分子機構」は神経可塑性の分子機構とその生理的意義を明らかにする目的で、本年度発足した。総括班は班の運営、研究の助言、及び遂行の役割を果たした。具体的には計画班員候補者により、平成7年3月に第一回の準備会を開き、お互いの研究テーマと技術的背景を交換し、共同研究体制を整えた。また、8月には2泊3日で千葉県茂原市で班会議兼合宿を行い、これには計画班員、公募班員と総括班員が参加した。朝9時より、夜10時までの熱心な討論が行われ、個々の研究に対して、総括班員が種々の助言を行った。さらに、平成8年1月に京都で公開シンポジウムを開催し、班員による最新の研究成果が発表された。このシンポジウムには班内外より約200名が参加した。総括班はまた、班友制度により若手研究者の研究を経済的に補助した。 当初目的とした数種類の受容体やキナーゼ分子などを欠損したマウスが誕生し、これらの解析より、長期増強や長期抑圧、またシナプス形成とその淘汰の機構が明らかになりつつある。また、細胞内シグナル分子である低分子量Gタンパクの標的タンパクが単離され、その構造が明らかとなり、神経系での機能が解析されつつある。また、可塑性に伴う種々の遺伝子の発現が観察され、これらの遺伝子の機能が明らかとなりつつある。この様に研究は予想を越えた速度で進展しつつあるが、こうした中で、総括班は班員に対する助言、また班友制度の確立、班会議、シンポジウムによる討論の活発化、また、共同利用設備などの設営を行った。
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