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1997 年度 実績報告書

神経可塑性の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 07278101
研究機関東京大学

研究代表者

清水 孝雄  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)

研究分担者 三木 直正  大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40094445)
久保田 競  日本福祉大学, 情報社会学部, 教授 (30027479)
河西 春郎  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60224375)
野田 亮  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30146708)
三品 昌美  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80144351)
キーワード神経可塑性 / グルタイン酸受容体 / Gタンパク質
研究概要

「神経可塑性の分子機構」は神経可塑性の分子機構とその生理的意義を明らかにする目的で、平成7年度発足した。総括班は班の運営、研究の助言、及び遂行の役割を果たした。具体的には計画班員及び公募班員を含めて多数の参加で平成10年1月9-10日の両日、「公開シンポジウム」及び「班会議」を開催し、活発な討論を行った。さらに、平成9年10月に金沢で開催された生化学会のシンポジウムを共催し、班員、外国研究者による最新の研究成果が発表された。総括班はまた、班友制度により若手研究者の研究を経済的に補助し、さらに、外国人研究者2名の国内招待と班員との共同研究の打ち合わせ、講演会などを開催した。
当初目的とした数種類の受容体や情報分子などを欠損したマウスが誕生し、これらの解析より、長期増強や長期抑圧、可塑性とシナプス成熟の関連が明らかになりつつある。また、細胞内シグナル分子である低分子量Gタンパクの標的タンパクが単離され、その構造が明らかとなり、神経系での機能が解析されつつある。また、可塑性に伴う種々の遺伝子の発現が観察され、これらの遺伝子の機能が明らかとなりつつある。この様に研究は予想を越えた速度で進展しつつあり、本研究班が若手を中心として、特に他分野の研究者を広く脳研究に取り込むこと、また、異なるディシプリンを持つ研究者が集まることで、お互いの共同研究を活発化するなどの点で効果を上げた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yokomizo et al.: "A G-protein-coupled receptor for leukotriene that mediates chemotaxis." Nature. 390. 7503-7522 (1997)

  • [文献書誌] Uozumi,N.et al.: "A major role for cytosolic phospholipase A2 in allergic response and parturition." Nature. 390. 618-622 (1997)

  • [文献書誌] Taniguchi,M.: "Efficient production of CRe-mediated site-directed recombinants through the utilization of Pur genes." Nucleic Acid. 26. 679-680 (1997)

  • [文献書誌] Taniguchi,M.et al.: "Disruption of semaphorin III/D gene causes severe abnormality in peripheral nerve projection." Neuron. 19. 995-1005 (1997)

  • [文献書誌] Kumar,S et al.: "Origin,expressionand possible function of the two alternative spliced forms of the mouse Nedd2 mRNA" Cell Death Differentiation. 4. 379-387 (1997)

  • [文献書誌] Ito,K.et al.: "Kinetic diversity in the fusion of exocytotic vesicles." EMBO Journal. 16. 929-934 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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