研究課題/領域番号 |
07278101
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 孝雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)
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研究分担者 |
三木 直正 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40094445)
久保田 競 日本福祉大学, 情報社会学部, 教授 (30027479)
河西 春郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60224375)
野田 亮 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30146708)
三品 昌美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80144351)
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キーワード | 神経可塑性 / 記憶 / ノックアウトマウス / 公開シンポジウム / 班会議 / 若手研究者 |
研究概要 |
「神経可塑性の分子機構」は神経可塑性の分子機構とその生理的意義を明らかにする目的で、平成7年度発足した。総括班は過去4年間、班の運営、研究の助言、指導と評価の役割を果たした。具体的には計画班員及び公募班員を含めて多数の参加で平成10年1月9-10日の両日、東京で「公開シンポジウム」及び「班会議」を開催し、活発な討論を行った。さらに、8月24日-28日 第3回アジア太平洋細胞生物学会(大阪千里ライフサイエンスセンター)シンポジウム(世話人 岡野英之、清水孝雄)、10月14日-17日 第71回日本生化学会(名古屋国際会議場)シンポジウム(座長 清水孝雄、津本忠治)、12月5日(土) 東大薬学部記念講堂 嗅覚シンポジウム(世話人 畑中顯和東亜大学教授)、12月16日-19日 第21回日本分子生物学会(横浜パシフィコ)(世話人 清水孝雄、三品昌美)などで研究成果を公表した。 当初目的とした数種類の受容体や情報分子などを欠損したマウスが誕生し、これらの解析より、長期増強や長期抑圧、可塑性と回路網形成の関連が明らかになりつつある。また、細胞内シグナル分子である低分子量Gタンパクの標的タンパクが単離され、その構造が明らかとなり、神経系での機能が解析されつつある。また、可塑性に伴う種々の遺伝子の発現が観察され、これらの遺伝子の機能が明らかとなりつつある。この様に研究は予想を越えた速度で進展しつつあり、本研究班が若手を中心として、特に他分野の研究者を広く脳研究に取り込むこと、また、異なる背景を持つ研究者が集まることで、お互いの共同研究を活性化するなどの点で効果を上げた。
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