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1995 年度 実績報告書

核局在プロテインキナーゼN-rafの核内信号伝達における役割

研究課題

研究課題/領域番号 07282213
研究機関岡山大学

研究代表者

清水 憲二  岡山大学, 医学部, 教授 (10037286)

研究分担者 堺 明子  岡山大学, 医学部, 助手 (60205698)
藤原 田鶴子  岡山大学, 医学部, 助手 (70108166)
小倉 肇  岡山大学, 医学部, 助教授 (20112146)
キーワード核局在タンパク質 / WD-40リピート
研究概要

1.研究目的:信号伝達におけるRAF-1キナーゼの役割の研究過程で、抗RAF-1モノクローナル抗体が共通に認識する分子量56Kdの核内タンパク質を見出した。免疫スクリーニングによって得られたcDNAクローンの解析からこれが新たなプロテインキナーゼであることが示唆されたため、本年度はこのp56の全一次構造の確認と細胞核における機能を探ることを目的とした。
2.研究成果:当初得られていたキナーゼドメインを含むcDNAクローンは分子量が合致しないことと、抗体が認識するエピトープ領域でRAF-1と30%程の相似性しか示さなかったため偽陽性と判定した。新たな免疫スクリーニングによりエピトープ領域で50%の相似性を示すcDNAクローンpZ-8が得られた。900bpのpZ-8 cDNAは246aaのORFを有し、その配列中にGβ又はWD-40リピートと呼ばれる繰返し構造を5回持つことが判明した。更に最近その全長ORFを持つヒトcDNAクローンpZ-88を分離したところ、全長約500aa残基中に8回のWD-40リピートを持つことが確認された。
WD-40タンパク質群は酵母からヒトに至る真核生物でこれまで25種以上知られ、信号伝達、RNAプロセシング、転写と修復、発生、輸送、細胞周期制御など重要な機能に関わることから最近注目されている。pZ-88のWD-40リピート配列は新規なものであるが、このcDNAが抗体の認識するp56と合致するか否かを現在検討中である。またこのpZ-88に対応する遺伝子のヒト染色体上の位置は2q_<14-21>であることが判明した(国際医療センター高井節夫博士との共同研究による)。本研究課題は本年度が初年度であり、上記の成果は未だ論文として発表するに至っていないが、関連するプロテインキナーゼについての発表論文を別項に示す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Wada,H,et al.: "Rejection Antigen Peptides on BALB/cRL♂1 Leukemia Recognized by Cytotoxic T Lymphocytes : Derivation from the Normally Untranslated 5′Region of the c-Akt Proto-Oncogene Activated by LTR." Cancer Res.,. 55,. 4780-4783, (1995)

  • [文献書誌] Tatsumoto,T.,et al.: "Direct Tumorigenic Conversion of Human Gallbladder Carcinoma Cells by v-srcbut not by Activated c-H-rasOncogene." Int.J.Cancer,. 61,. 206-213, (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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