研究課題
本研究が総括する重点領域研究「生殖細胞の特質」は、第1班「生殖細胞の成立の分子機構」計画班員6名(班長・長濱嘉孝)、第2班「減数分裂の特性とその制御」計画班員5名(班長・山本正幸)、および公募班員23名(うち1班に係わるもの11名、2班に係わるもの12名)で構成される。また3名の研究者に班友として各種活動に参加して貰った。第3年度にあたる本年度は、8月7日から9日にかけ、宮城において、計画班員・公募班員・班友の全体が集まる合同班会議を開催し、班員間の交流を図るとともに、本重点領域の目標の確認を行った。前年度同様に充実した討議が続き、有意義な会議であった。合同班会議のあとに総括班会議を開き、今後の活動方針を討議した。活動の実行に際しては幹事の間で適宜会合をもち、また電話連絡等で連絡を密にした。次いで11月4日から7日まで、箱根において国際シンポジウム「生殖細胞の成立と減数分裂の制御」(Germ Cell Development and Meiotic Regulation)を主催した。生殖細胞および減数分裂の分子細胞生物学分野で先端的な研究を進めている6カ国11人の外国人研究者を含めて110人を越す参加者があり、研究発表のレベルの高い、またこの種の会議としてはオリジナリティーの高いシンポジウムとなった。さらには「細胞核の機能構造」重点および「細胞複製装置」重点と合同公開シンポジウム(11月17・8日、大阪)を共催し、班員の研究交流を推し進めるとともに、研究成果を広く社会に公開した。いっぽうまた、2度のサ-キュラーの発行を通じて班員への情報配布に努めるとともに、班員間の共同研究を推進するために総括班として支援活動を行った。1・2班とも所期の目標に向って順調に研究を展開しており、本年度の研究レポートのまとめを目下進めている。
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