生殖細胞の成立と減数分裂移行の分子メカニズム

1998 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 07283101
• 研究種目: 特定領域研究(A)
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 山本 正幸 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40114706)
• 研究分担者: 毛利 秀雄 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 所長(研究職) (70012268) ; 豊島 久真男 大阪府立成人病センター, 総長(研究職) (90029760) ; 佐方 功幸 九州大学, 理学部, 教授 (80142024) ; 安部 眞一 熊本大学, 理学部, 教授 (90109637) ; 長濱 嘉孝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (50113428)
• キーワード: 生殖細胞 / 減数分裂 / 分子機構

研究概要

本研究が総括する特定領域研究(A)「生殖細胞の特質」は、第1班「生殖細胞の成立の分子機構」計画班員6名(班長・長濱嘉孝)、第2班「減数分裂の特性とその制御」計画班員6名(班長・山本正幸)、ならびに公募班員20名(うち1班に係わるもの9名、2班に係わるもの11名)で構成される。また4名の研究者に班友として各種活動に参加して貰った。4年目の最終年度にあたる本年度は、7月20日から22日にかけ、京都において、計画班員・公募班員・班友の全体が集まる合同班会議を開催し、班員間の交流を図るとともに、本特定領域の目標の再確認を行った。これまでの班会議と同様に充実した討議が続き、有意義な意見交換がなされた。合同班会議の期間中に総括班会議を開き、研究の締めくくりへ向けての活動方針を確認した。その他、活動の実行に際しては幹事の間で適宜会合をもち、また電話連絡等で連絡を密にした。また「細胞核の機能構造」特定領域研究および「細胞複製装置」特定領域研究と合同で公開シンポジウム(11月18・19日、東京)を開催し、本特定研究内および分野の近い他の特定研究の班員間の研究交流を推し進めるとともに、研究成果を社会に公開した。これらに加えて、2度のサーキュラーの発行を通じて班員への情報配布に努め、班員間の共同研究を推進するために総括班として経費の支援を行った。1・2班とも所期の目標達成に向かって研究をまとめる段階に入っており、本年度の研究レポート冊子体の編集を進めている。次年度は総括班のみが存続して成果取りまとめにあたるが、その大まかな活動方針を討議・決定した。

研究成果

• [文献書誌] Yamashita,A.: "RNA-assisted nuclear transport of the meiotic regulator Mei2p in fission yeast." Cell. 95. 115-123 (1998)
• [文献書誌] Hayashizaki,S.: "Characterization of the C.elegans gap-2 gene encoding a novel Ras-GTPase activating protein and its possible role in larval development." Genes to Cells. 3. 189-202 (1998)
• [文献書誌] Kobayashi,T.: "A novel stage-specific antigen is expressed only in early stages of spermatogenesis in Japanese eel,Anguilla japonica testis." Molecular Reproduction and Development. 51. 355-361 (1998)
• [文献書誌] Yamamoto,T.: "Newt Rad51: Cloning of cDNA and analysis of gene expression during the spermatogenesis." Development Growth and Differentiation. (in press). (1999)
• [文献書誌] Iwashita,J.: "Essential role of germinal vesicle material in the meiotic cell cycle of Xenopus oocytes." Proceedings of the National Academy of Sciences USA.95. 4392-4397 (1998)
• [文献書誌] Nakajo,N: "Involvement of Chk1 kinase in prophase I arrest of Xenopus oocytes." Developmental Biology. (in press). (1999)