研究概要 |
平成8年度の研究実績 1,平成7年度に行った全国国立大学附属学校教員調査の結果の検討を引き続いて行った。 この点、すでに、前年度に基本的な集計と、その結果を掌握してきたので、さらに現地調査等を重ねて分析考察し、今後の附属学校のあり方を検討した(後述報告書参照)。 2,平成7年度に開始した、附属学校現地調査を引き続いて推進した。とくに、本年度は、現在検討されている教育改革の課題と結びつけて、中学校、高等学校の関連について、附属学校における先導的試行の役割という観点から重点的に参観した(報告書参照)。 名古屋においては、愛知教育大学の附属高等学校、附属小学校、附属中学校を訪問し、さらに名古屋大学の附属中学校高等学校を参観した。その際、教員養成大学に付設されている附属学校と一般大学に付設されている附属学校の性格の相違等に注目した。 引き続いて、筑波大学の学校教育部、駒場中学校高等学校を参観検討したほか、特に国立機関に期待されている実験的課題を担う附属盲学校の実態とその意義を参観検討した。 その後、広島大学を訪問し、教育学部と、学校教育学部において、それぞれの附属学校の位置づけについて話し合いをもち、教育学部の附属中学校高等学校、学校教育学部所管の東雲の小学校中学校を参観検討した。さらに広島県教育委員会を訪問し、地方教育行政当局の附属学校への期待等について懇談した。 3,平成8年度に、新規に、国立教員養成大学・学部の教官を対象に、教員養成大学・学部の今後のあり方と、附属学校の位置づけに関する調査を行った。国立大学附属学校に対して、大学人自身がどのように位置づけているかの分析と考察を進めた(報告書参照)。 4,研究の総括として、「国立大学附属学校の在り方について」の「報告書」(調査結果の公表及び提言を含む)をとりまとめた。
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