研究課題/領域番号 |
07300024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 目白学園女子短期大学 |
研究代表者 |
中西 晃 目白学園女子短期大学, 英語英文科, 教授 (00134776)
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研究分担者 |
左藤 郡衛 東京学芸大学, 海外子女教育センター, 教授 (20205909)
島 久代 千葉大学, 教育学部, 教授 (00009523)
千葉 杲弘 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (90236810)
金谷 敏郎 園田学園女子大学, 国際文学部, 教授 (60000064)
天野 正治 筑波大学, 教育学系, 教授 (50000055)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | ユネスコ / ユネスコ協同学校 / 国際理解教育 / グローバル / 国際化 / 日本ユネスコ国内委員会 / 海外帰国子女教育 / 国際的資質 |
研究概要 |
本研究は当初から4つの班に分かれて調査研究及びその分析作業を行ってきた。 その第1はユネスコ資料収集班である。我が国の国際理解教育の発端はユネスコのめざす国際理解教育にあることは周知のことである。しかしながらユネスコの動きについては、一般に一部の研究者と実践者のみしか知るところでなかった。この班は膨大なユネスコから公刊された報告書を収集、分析した上で歴史的な流れを追及した。そして来たるべき21世紀への展望を解読した。 第2のものはユネスコ協同学校の資料収集班である。ユネスコ協同学校は1952年の総会で発足が決議され、54年から実験学校として発足し現在も継続されている。我が国は当初から協同学校計画に参加しているが、歴史の流れとともに資料の散逸は免れない事実であるので、その資料を収集した。そして、ユネスコ協同学校事業の全体の変遷、日本のこの事業に対する取り組みの実態と変遷の解析を試みた。 第3は日本の国際理解教育に関する理論分析班である。ここでは、文献を通しての国際理解教育の概念の検討と問題提起を、次の3点にしぼって考察した。第1は「グローバル」という概念をめぐって、第2は日本の特殊性と普遍的価値を巡る問題、第3は教育実践における国際理解教育論を巡るものである。これらの論は1950年代に遡るが、(1)ユネスコの国際理解教育を踏襲するもの、(2)1980年代以降の新しい国際理解教育の流れ、(3)国際化に対応した教育を視野にいれた流れに大別される。 第4は実践資料分析班である。学校教育における国際理解教育の実践の経緯をまとめた。これを解明するために、可能な限り多くの学校からの報告書を収集し、研究主題名、研究開始の契機、研究の目的・ねらい、研究の実践の4つの視点から分析を試みた。この結果、学校における国際理解教育は社会的背景、教育施策が大きく反映していること、海外帰国子女教育を始点として展開されていること、国際化の進展とともに児童・生徒に国際的資質を求める教育へと展開されていることが明らかになった。
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