研究課題
総合研究(A)
研究実績の概要平成7年度は、マルチメディアを活用した高等教育の現状を調べるために、(1)全国規模のアンケート調査、そして(2)個別の実施調査を行った。その成果は以下のとおりである。(1)全国規模のアンケート調査アンケート調査については、平成7年12月14日付けで全国の国公私立の大学・短期大学・高等専門学校・大学共同利用機関、計1,227校の機関長宛てに実施し、全体で854校の回答を得た。調査の結果、新しいメディア機器、設備を積極的に導入していると回答した機関は、全体では854機関中29.7%となり、うち4年制大学(428校)34.6%、短大(358校)20.7%、高専(54校)44.4%となった。ほぼ3割の機関がマルチメディアの活用を積極的に推進していることがわかった。さらにメディア活用の授業名や機関としての重点目標などについても全国的な動向を明らかにした。(2)個別の実施調査訪問調査の場合は、特色あるマルチメディアを活用の実践を行っていることで定評のある機関と、さらに先に実施したアンケート調査の結果から地域、設置者、機関等の種類を考慮しながら特色ある事例をピックアップして、訪問先を確定した。その結果、訪問した機関は、北海道情報大学、北海道工業大学、会津大学、山形大学、宇都宮大学、電子技術総合研究所、図書館情報大学、電気通信大学、国立天文台、慶応義塾大学湘南藤沢校舎、横浜国立大学、金城学院大学、金城学院短期大学部、金沢工業大学、信州大学、長野工業高等専門学校、立命館大学、大阪産業大学短期大学、滋賀大学、広島電気大学、香川大学、九州工業大学、熊本電波工業高等専門学校、宮崎国際大学、宮崎医科大学の計24機関となった。本調査により、各機関が展開するメディア活用の特色ある個別事例や課題等について明らかにした。