研究課題/領域番号 |
07300026
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
根岸 正光 学術情報センター, 研究開発部・研究動向調査研究系, 研究主幹 (90114602)
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研究分担者 |
山崎 茂明 東京慈恵会医科大学, 医学情報センター, 講師 (40246450)
小澤 宏 東京大学, 大型計算機センター, 助手 (10013749)
石井 啓豊 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70232238)
太田和 良幸 学術情報センター, 研究開発部・研究動向調査研究系, 助教授 (60270443)
宮澤 彰 学術情報センター, 研究開発部・学術情報研究系, 教授 (80099928)
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キーワード | 研究動向 / ビブリオメトリックス / データベース / 情報検索 / 学術論文 / 国際比較 / 学術情報 |
研究概要 |
本研究は、学術論文を対象とする、文献抄録型データベースと引用索引型データベースを組織的に検索して、学術研究活動を反映する各種の統計値を析出し、その国際比較を試みるものである。平成7年度において、大型の文献抄録型データベースによる、国別、分野別、年次別の採録論文数の統計調査を実施したことを受けて、平成8年度には、引用索引型データベースに関わる調査を実施する一方、欧米における学術情報データベースの形成と利用の実態について調査し、欧米での学術研究とデータベースの関係性の究明を試みた。すなわち、現在、学術情報センターにおいて、わが国の理工系学会誌掲載論文を対象として構築を推進している引用索引データベースについて、その引用欄における引用雑誌名記法のゆれを調査・同定して、わが国の論文における引用対象の拡がりを測定して、論文引用の態様を解明すると同時に、このデータベースを効率的かつ整合的に構築してゆくための誌名典拠リストを得た。 また、海外での学術情報データベースの形成・利用の実態調査によって、近年にとくにインターネットの普及に伴って、データベースの構築・流通過程に大きな変動が起き、研究者自身による自主的なデータベースの構築と流通が盛んになっている状況が明らかとなった。ここでは、研究活動とデータベース構築が一体化して進められており、このため、研究経費全体におけるデータベース関連経費の比率に関する調査を行って、これに関する指標的データを得た。また、こうした分散的、分権的データベース構築状況では、それらの流通性を確保するために、標準化がとくに重要であることが明らかとなり、欧米におけるこれらの標準化活動の事例を収集した。これらにより、情報面からみた、わが国の学術研究活動の特質の一端が明らかになると同時に、今後における学術研究の基盤整備に関わる有用なデータが得られた。
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