研究課題/領域番号 |
07301002
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研究種目 |
総合研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 澄夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30097282)
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研究分担者 |
下野 正俊 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (70262053)
高橋 克也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (50251377)
檜垣 立哉 埼玉大学, 教養学部, 講師 (70242071)
森 俊洋 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (20090798)
菅 豊彦 九州大学, 文学部, 教授 (50091385)
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キーワード | 行為 / 言語 / 記号 / 動物行動学 / 言語ゲーム / アリストテレス / カント / 構造主義 |
研究概要 |
平成7年度の各分者の研究は、以下のように行われた。 松永澄夫は、コンディヤック、メ-ヌ・ド・ビランを中心とする近代フランスの哲学を検討しながら、生物学、動物行動学、心理学等の成果も視野におさめ、主体というものの形成に関わる身体行為と記号の問題を探究した。 菅豊彦は、特に後期ウィトゲンシュタインを中心とする現代英米の哲学を検討しながら、言語ゲーム理論を身体行為そのものとの連関において深めつつ、社会哲学的な視点を踏まえ、行為における言語的要素の摘出につとめ、所期の成果を収め得た。 森俊洋は、古代ギリシャ、特にアリストテレスの実践的三段論法に関する検討を中心に、行為の構造の論理的分析という視点から、言語的要素と非言語的要素との連携を検討した。 檜垣立哉は、今世紀の構造主義的言語論のインパクトを踏まえつつ、特に言語学の成果を押さえながら、言語と主体性との関わりを問題にし、主体性の発揮の場としての身体行為の機制を捉えた。 高橋克也は、フランスの反省哲学の系譜の中に、行為主体の道徳的自己評価の中に関与する記号の役割という問題意識の展開を探り、あわせてカント哲学との比較を行った。 下野正俊は、カント哲学における「判断力」の意義を再検討し、その際、イギリス経験論の諸思想との比較の視点を取り入れた。 相互の討議の中で特に問題となったのは、身体性と記号がいかなる関係をもつか、行為の道徳性はそうした問題とどう関連づけられるか、といった点であった。これらは、継続して研究がなされ、次年度に成果がまとめられる予定である。
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