| 研究課題/領域番号 |
07301006
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| 研究種目 |
基盤研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
思想史
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| 研究機関 | 共立女子大学 (1996-1997)
東京大学 (1995) |
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研究代表者 |
佐藤 正英 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (90083708)
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| 研究分担者 |
村上 隆 共立女子大学, 文芸学部, 助教授 (00239493)
黒住 真 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00153411)
山内 春光 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (80191196)
竹内 整一 専修大学, 文学部, 教授 (80107515)
菅野 覚明 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70186170)
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| 研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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| キーワード | 善 / 悪 / 仏教 / 儒学 / 神道 / 日本倫理思想史 / 洋学 / 国学 |
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| 研究概要 |
本研究は、日本人の道徳意識の基幹を形成しているところの、善悪の概念を再検討し、日本倫理思想史研究の新しい局面を開くことを目的とする。具体的には、近代に移入された洋学の視点によって善悪の概念を裁断するという従来の方法を排し、古代から近代にいたる倫理思想史に関わるテキストに即して善悪の概念をあらためて析出し直すべく努め、善悪の概念の内容を分析し、その生成・変化の過程を明らかにするという、新しい方法を模索した。研究の遂行にあたっては、次の三点に留意した。1.道徳的教説のかたちをとっていないため従来の研究で軽視されてきたところの、物語や説話、和歌、歌舞伎台本、大衆文芸などのテキスト群の発掘、整理、読解を行なうこと。2.善悪の概念の内容を固定的かつ孤立したかたちで捉えるのではなく、隣接する議概念との関わりにおいて再吟味すること。3.善悪の概念の生成・変化の過程の考察においては、洋学の視点を近代固有のありかたとして相対化しうるような、日本人の生活実態に即した新たな視点を構築すること。本研究によって新たに得られた知見を以上の三点に即してしるす。1.報告書所載の佐藤・村上ほか二名による『大菩薩峠』分析の試み、および『今昔物語集』天竺説話に関わる報告書所載の藤村論文、同じく本朝世俗説話に関わる出内の論考は、その知見の一部分である。2.報告書所載の「あはれ」をめぐる毛利論文、徂徠の悪をめぐる田畑論文、および相良の著書『伊藤仁斎』は、「もののあはれ」や儒学的徳目としての善悪の概念の再吟味を試みる研究である。3.報告書所載の「発心」をめぐる木村論文、および竹内の著書の『日本人は「やさしい」のか』、菅野の「めでたさ」をめぐる論考、佐藤の日本人の神をめぐる論考は、日本人の生活実感の再構築に根差す新たな視点の獲得をめざした研究である。
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