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1995 年度 実績報告書

自動車産業の産業・労働組織と自動車産業労働者に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07301018
研究種目

総合研究(A)

研究機関愛知教育大学

研究代表者

藤田 栄史  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (50110755)

研究分担者 浅川 和幸  北海道大学, 教育学部, 助手 (30250400)
京谷 栄二  長野大学, 産業社会学部, 助教授 (90195397)
辻 勝次  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60066719)
猿田 正機  中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
野原 光  広島大学, 国際協力研究科, 教授 (40085999)
キーワード自動車産業 / 労働組織 / 生産システム / 産業組織 / 労使関係 / 完結工程
研究概要

1 今年度は、トヨタ元町工場RAV4ライン、日産自動車栃木工場、三菱自動車名古屋製作所岡崎工場、マツダ防府工場などの工場見学・ヒアリング、自動車工場の従業員、労働組合活動家に対する面接(インフォーマント調査)を行う一方、労働組合や研究機関から資料を収集し、また、自動車産業にかかわる新聞記事の整理、コンピュータ入力を行った。
2 研究期間一年間であるため、研究成果を総括する段階にはないが、これまでの調査によると自動車産業の産業組織・労働組織の今日的特徴が次の点にみられる。
(1) 開発段階でのコンカレント・エンジニアリング強化の動きの中で、アッセンブリー・メーカーにおいて、部品共通化を促す開発組織のあり方を求める組織再編成が行われている。同時に、開発部門、生産技術(生産準備)部門、生産現場(工場)、販売部門の各部門が部門内で蓄積してきた知識を相互に交流させながら新車開発を進めるための組織が工夫されてきている。
(2) 「バブル経済」崩壊後、自動車産業では「リーン生産方式」を見直し、「人間に優しい工場」作りを各社がそれぞれ進めてきたが、組立工場における自動化を徹底化する方向よりも、作業者を補助する範囲に自動化を抑え、作業者の能力・技能を活用する組立ライン作りの方向が主流になってきている。この点で、トヨタ自動車の「完結工程」コンセプトは、組立作業の中に一連の意味ある労働を回復することを通じて生産性向上をはかろうとするものであり、パーソナル・コンピュータ組立工場などで目立ち始めた、ベルトコンベ・ラインを廃止して一人作業方式を取り入れる動きと、原理的には共通する点があり注目に値する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤田栄史: "社会環境の変化と職場組織の再編" 社会科学論集. 34号. 243-308 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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