研究課題/領域番号 |
07301018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 名古屋市立大学 (1996-1997) 愛知教育大学 (1995) |
研究代表者 |
藤田 栄史 名古屋市立大学, 人文社会学部, 教授 (50110755)
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研究分担者 |
京谷 栄二 長野大学, 産業社会学部, 助教授 (90195397)
浅生 卯一 弘前大学, 人文学部, 助教授 (70281912)
辻 勝次 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60066719)
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
野原 光 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (40085999)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 自動車産業 / 労働組織 / 生産システム / 完結工程 / 労使関係 |
研究概要 |
本研究は、90年代に入り明確に打ち出された「人と環境にやさしい工場」というコンセプトのもとでの、日本自動車メーカー各社の生産体制の変化に機軸を置きつつ、生産体制の変化に伴う企業組織と企業間関係の変化、ならびに、以上の変化と並行する労働者の労働・地域・家族生活と意識の上での変化、そして労使関係の変化を把握しようとしたものである。三年間にわたる研究期間中に、複数企業の複数工場における工場見学を交えたヒアリング調査を行うとともに、自動車産業労働者に対し聞き取り調査を行うなど、実証的研究を進めてきた。 自動車メーカー各社は90年代に入り、国際競争激化と生産のグローバル化、国内自動車市場の成熟化に対応し、日本国内においては、一本調子の生産拡大を前提とした体制から、生産減少・停滞と車種変動、混流生産に対応できる体制の構築へと力点を移し、現場での持続的改善を続けながらも、開発・生産・販売のトータル・システムとしての効率化の追求へと重点を移行し、「開発から販売を含めた画期的な低コスト化技術・手法の開発」を進め、コンピュータを活用したトータル・システムとしての合理化をはかってきた。 こうした戦略展開に基づいた生産体制が「人と環境にやさしい工場」であり、職場環境・作業負担の改善、組立ラインへの自動機の導入拡大を図るとともに、「分割ライン」・「完結工程化」という新しいコンセプトを作り出し、日本自動車や産業の典型的な生産方式といえるトヨタ生産方式の新たな展開を進めている。
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