研究課題/領域番号 |
07301022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
石川 淳志 法政大学, 社会学部, 教授 (00061101)
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研究分担者 |
橋本 和孝 関東学院大学, 文学部, 教授 (90198672)
後藤 隆 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 助教授 (30205603)
柄澤 行雄 常磐大学, 人間科学部, 教授 (70161255)
浜谷 正晴 一橋大学, 社会学部, 教授 (60017639)
安原 茂 愛知大学, 文学部, 教授 (70054286)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 社会調査史 / 社会調査論 / 社会調査法 / 社会踏査 / モノグラフ / 社会問題 / 社会学史 / 経験社会学 |
研究概要 |
我々は1980年代後半以降活発化するようになった社会調査史研究の動向を踏まえ、理論的・経験的方法を用いて、社会調査史の創造的発展を目指すことを目的としてきた。そのため、日本および各国の社会調査史上取り上げるべき人物・モノグラフを明確化し、それに基づいて各自の分担を調査過程論的に検討し、社会史的・社会科学的位置付けを行おうとした。2年間の研究を通じて、我々はアメリカ、日本、ドイツおよびイギリス、フランス各国の社会調査史関連の人物・モノグラフを幅広く視野に収めることができた。具体的には本報告の各章に関わっているが、社会調査史の《観点と(専門研究の)領域》を示すものとして、(1)近代ドイツ社会調査史、(2)貧困研究と英国貧困調査史、(3)バ-ジェスとLCRCを挙げられる。前2者によって通史としてのドイツおよびイギリス調査史を描くことが可能である。 個別のモノグラフである欧米の《作品論》を読み直す作業としては、(1)スタウファー「アメリカ兵士調査」、(2)ブルデュー「アルジェリア下層プロレタリア」調査を挙げられる。「アメリカ兵士調査」といった調査の<実践性>が問われる研究はもちろんのこと、ブルデューといった現代社会学理論において重要な人物のモノグラフを取り上げるところに、社会調査史研究の真骨頂を見出せよう。これは調査と理論の関連という社会調査論の基本問題と関わっている。 日本社会調査史として取り上げるもので、戦前を対象とするのは、(1)農家概念の形成と農村調査、(2)戸田貞三の社会調査の展開、という二点である。戦後を対象とするのは(1)社会調査方法論研究と(2)阪神大震災の震災社会学研究である。 以上は1998年3月に上梓した『科学研究費補助金研究成果報告書』の概要でもある。
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