研究課題/領域番号 |
07301030
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
浅沼 茂 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30184146)
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研究分担者 |
星野 洋美 常葉学園大学, 教育学部, 講師 (50267845)
宮腰 英一 東北大学, 教育学部, 助教授 (50166138)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
石坂 和夫 岐阜教育大学, 教育学部, 教授 (20099906)
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | グローバル教育 / カリキュラム編成 / タキソノミー / 教育目標 / 教育メディア / 教育交流 / 多文化教育 / マージナルアイデンティティ |
研究概要 |
本研究は、カリキュラムのグローバル化について様々な角度から研究を進めたものである。学校のカリキュラムは、近代学校の成立そのものがグローバルな現象であったように、本来教育のグローバルな運動を基礎に発展してきたものである。このようなグローバルな動きを本研究は、3つの次元に分けて研究を進めた。第1の次元として、世界システムとしてカリキュラムの標準化という現象が見られる。この現象は、まず、社会構造的に捉えることができる。次に、その現象は、教育協力あるいは、教育情報の伝播として把握できる。そして、また、メディアは、国家とか国境の枠組みを超えて普遍的な文化装置として作用する。第2の次元として、多文化教育というグローバル化が見られる。それは、多文化的な価値観を主張しながら、普遍的なグローバル化現象として観察できる。こ現象は、先進諸国において特に顕著な動きである。第3の次元として、自我の分化と統合の拡大を個々人の主観的な動きとして観察できる。留学生、帰国子女など文化の境界線をまたぐ新時代の人間は、国境を越えてどこの枠の中にも納まりえない自立的な自我の発達を可能にしている。このような人間像のあり方を追究した。以上、3つの次元が、現代におけるカリキュラムのグローバル化を分類整理する大きな枠組みを提供している。
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