研究課題
総合研究(A)
本研究は明治期文献の総合的所在目録を作成して、明治期出版文化の全体的展望を明らかにし、将来当館が収集するための基礎台帳を作るのが目的である。1.7年度においては、まず「明治期文献所蔵者一覧」を作成するため、当館が把握している全国の江戸末までの文献資料の所蔵者情報に、各所蔵者別の蔵書目録や「全国図書館文庫案内」などの公刊の所蔵者情報を参考にして、情報の蓄積を行った。2.また、「書目一覧」作成を目指して、国立国会図書館、大東文化大学図書館の明治期国書を調査し、パソコンによる入力を開始した。かつ、漢詩文などの一定の分野における刊行物の動向の分析を行った。3.その他、上田市立図書館(花月文庫)、高知県立図書館(山内文庫)などの明治期国書について調査し、書目一覧の充実を図った。4.明治期の文献資料の調査、収集にあたり、江戸以前と比較して、書誌的事項の記述方法についての検討をおこなった。5.明治初期の戯作に限定して、特に原本の収集を行った。以上の調査研究を通じて、明治期の出版情報の把握には、上記の研究方法の他に、当時の出版物の巻末広告の調査、新聞広告の調査を加える必要性を実感した。
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